原文入力:2011-02-22午前08:58:15(1751字)
除去車両ホースから浸出水‘漏れ’
安全性検査もせずに回収作業
キム・ギソン記者、パク・ギョンマン記者、ナム・ジョンヨン記者
←手で浸出水を塞ぐ 政府と京畿道が口蹄疫豚埋却地で浸出数除去作業を始めた21日午後、京畿道、南揚州市、真乾邑の畜産糞尿処理場で浸出水を積んできた糞尿運搬車量から浸出水を貯留庫に移す間、車両ホースから浸出水が漏れると(小さな写真)、防疫職員がホースの孔を手で塞いでいる。南揚州/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
[現場]京畿道、南揚州の豚埋却地浸出水 初の処理
口蹄疫家畜埋却地の浸出水流出により飲料水・環境汚染が大きくなるや政府と京畿道が21日、埋却地から浸出水を初めて抜き取り廃水として処理し始めた。
しかしこの日、浸出水を除去し運んだ車両からは浸出水が漏れ出た。口蹄疫ウイルス感染有無など安全性検査を省略したまま行われるこういう浸出水回収作業を巡りあちこちで憂慮の声が高まっている。南漢江支流近隣の京畿道、驪州郡、驪州邑のある埋却地では 浸出水が豚死体とともに絡まって流出していた。
政府と京畿道はこの日午前、キム・ムンス京畿道知事とチョン・スン農林水産食品部2次官らが参加した中で、先月17日 豚2363頭を埋めた南揚州市、真乾邑の豚埋却地で強酸性のクエン酸をまいた後に埋却地貯留槽にたまった浸出水2.5立方mほどを抜き取った。暗褐色の浸出水を抜き取ると家畜死骸の腐臭が鼻を刺した。防疫チームは抜き取った浸出水を糞尿運搬車量に積み4kmほど離れた南揚州畜産糞尿処理場に運んだ。キム知事は 「浸出水が糞尿処理場と下水処理場など2段階を経れば完全滅菌処理され上水源に対する影響は100%遮断されるだろう」と主張した。
しかし、埋却地現場に出てきたある住民は「浸出水を糞尿運搬車量に注入したり移す間に車から流れ出た浸出水や装備により汚染されるのではないか」と憂慮を隠せなかった。この日、糞尿運搬車量が畜産糞尿処理場に到着した時に調べると、車両ホースから浸出水が相次ぎ漏れていた。
真乾邑の畜産糞尿処理場は一日に家畜糞尿100立方M、一般糞尿85立方Mなど計185立方Mを処理できる。京畿道は処理容量の10%にあたる18立方Mの浸出水を引き受け3~4日間 処理した後に下水処理場を経て北漢江支流のワンスク川に流す計画だ。
しかし糞尿処理場および下水処理場が汚染の激しい浸出水をきちんと処理するかも論議の的だ。家畜埋却地浸出水の汚染物質濃度は畜産糞尿の5~6倍を超えると調査されたためだ。全国で最も多い36万7000頭余りの豚を埋めた京畿道、利川市が最近、大月面のある農場の埋却地浸出水濃度を検査してみると、生化学的酸素要求量(BOD)は8万5000ppm,総窒素(TN)は1万6700ppmに達した。これは畜産糞尿が各々平均1万3000余ppm,3200ppmであることに比べ5~6倍高い数値だ。利川市関係者は「こういう浸出水を薄めるにも限界があり、微生物を入れて液体肥料にする方案を研究中」と話した。
この日午後、南漢江支流から1kmも離れていない驪州郡、驪州邑、煙羅里の豚埋却地では、浸出水が幅1~1.5m、長さ50mほどにわたり流れて固まっており、あちこちに豚死骸の一部が露出していた。この埋却地には先月11日、豚5000頭余りを埋めた。現場を確認したイ・ハンジン 驪州環境運動連合執行委員長は 「ここから出てきた浸出水などの汚染物質は南漢江支流の昭陽川にそのまま流れ込む可能性が高い」と憂慮した。
埋却地周辺の村では地下水汚染有無を確認しようとする水質検査依頼が相次いでいる。埋却地が2215ヶ所ある京畿道では今年に入り去る20日までに1537件の地下水水質検査依頼が京畿道保健環境研究院に寄せられた。
南揚州、驪州/パク・ギョンマン、キム・ギソン、ナム・ジョンヨン記者 mania@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/464522.html 訳J.S