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死亡事件等 隠蔽に汲々、遺族抗議・ネチズン興奮すればようやく…

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/462613.html

原文入力:2011-02-09午後07:54:35(1466字)
原則なき警察捜査‘俎上’
初期対応きちんとせずイシュー化の後に再調査 相次ぐ

イム・ジソン記者

9日午前、ソウル地方警察庁刑事課強力係に50代の女性が訪ねてきた。彼女は昨年12月、ボーイフレンドの住居であるソウル、江南区、駅三洞のあるオフィステルで遺体で発見されたキム・某(29)氏の母親だった。「娘を失っても訴える所がなく涙ばかり流していた」と自らを叱責した母親は3ヶ月ぶりに「警察が娘の死を自殺として片付けた」と吐露した。

だが、彼女が警察に「納得できる捜査をもう一度して欲しい」と要求できるまでには遠く険しい道を辿らなければならなかった。ボーイフレンドの家で娘の遺体が発見されたが、日本に出国しようとする娘のボーイフレンドを拘束しておくこともできなかった。警察は彼女に「疑惑がないのに出国をどうして阻めるか」と話した。死亡前の娘の通話記録を確認して欲しいという要請も拒絶された。母親は去る2日、ポータルサイト ダウムのアゴラ掲示板に無念を訴える文を載せた。1万人を越えるネチズンらが彼女の娘を追慕するなど、反響が巻き起こるや警察の態度が変わった。事件を受け持った水西警察署の上級機関であるソウル警察庁が再調査をすると乗り出したのだ。

このようにインターネットでイシューになった事件に対し警察が直接返答文を上げ「捜査をきちんと行う」と明らかにした事例だけで最近になって4件目だ。

昨年11月、ソウル、鍾岩警察署所属警察官が性暴行被害者を反対にセクハラ行為をしたという告発文に対応し2ヶ月間にわたり調査が進行された。また、2009年8月、性犯罪者に抵抗し亡くなった‘蘆原区女子大生死亡事件’の遺族が最近ダウムのアゴラに不良調査を主張する文を載せ、ソウル警察庁が「全面再捜査する」という返答文を上げる事例もあった。9日には「父親が失踪したが南揚州警察署が助けてくれない」という文が3万8000件を越える照会数を記録し、南揚州警察署長が直接「3ヶチームを専門担当配分し捜査状況を家族に詳細に説明する」という返答文を上げた。

ネチズンたちの間では「‘捜査をやりなおす’という件は歓迎すべきだが、警察の対応に原則や基準がない」という批判が続いている。「無念な事実がアゴラでベストになれば、その時初めて警察が関心を持つ(ネチズン kyong3116)」ということだ。実際に警察がインターネットに関心を示し、無念な人々が‘尊敬するソウル地方警察庁刑事課長さんに’等の題名で文を載せている。

警察内部からも憂慮の声が出ている。ソウル市内のある警察署長は「最近進行される再捜査は、不良捜査や追加疑惑のために始まったのではなく、世論を意識して遺族をなだめようとする性格が濃厚だ」として「いっそ一線警察が被害者や遺族たちに十分な説明と誠意を見せるよう教育する方が合理的」と話した。

これに対しソウル庁関係者は「無念な目にあった時にこれを救済するための制度は多いが、世論集め式に問題提起をしていれば ややもすると行政力の浪費につながりかねず、今回の事件捜査が終われば基準と立場を整理する」と明らかにした。

イム・ジソン、パク・ポミ記者 sun21@hani.co.kr

原文: 訳J.S