原文入力:2011-02-09午後07:42:47(1643字)
政府‘北の責任ある措置先行’曲げず
北は "高位級会談拒否と同じこと" 反発
午後 会談再開10分で会談場から撤収
イ・ジェフン記者、クォン・ヒョクチョル記者
←京畿道坡州、烏頭山統一展望台で臨津江越しに眺められる黄海北道、開豊郡のリマン小学校運動場で9日午後、北韓住民たちが赤い旗をあちこちに立て忙しく動いている。展望台関係者は「金正日国防委員長の誕生日(2月16日)を控え北側住民たちが慶祝行事の準備をしているようだ」と話した。 坡州/キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
実務会談成果なしに終わる
南と北が8~9日の2日間にわたり板門店で進行した軍事実務会談が高位級軍事会談開催合意に至ることができずに成果なしで終わったことは、高位級会談の議題問題で異見の解消に失敗したためだ。
南側は高位級軍事会談の議題を事実上「天安艦爆沈と延坪島砲撃」問題に限定した。反面、北側は「天安号事件、延坪島砲撃戦、双方の軍部間の相互挑発と見なしうる軍事行動」を議題として提示した。見た目には北側が提起した‘相互挑発と見なしうる軍事行動’を議題に含むかやめるかが争点と言える。だが、実際には‘天安艦・延坪島’問題の性格規定、議論の優先順位を巡り両者が平行線を辿ったことが実務会談一旦決裂の原因というのが衆評だ。
これと関連して、国防部当局者は「天安艦と延坪島だけを引き離し、先に議論しなければ北方境界線(NLL),対北韓心理戦問題などと絡まって最も重要な問題である天安艦と延坪島が会談でないがしろに取り扱われかねない」と話した。 北側が議題として提起した「双方軍部間の相互挑発と見なしうる軍事的行動の中止に対し」を、南側は西海北方境界線、韓-米軍事訓練、南側軍当局が昨年5月から再開した対北韓心理戦などを議題として扱い天安艦・延坪島問題を‘水で薄め’ようとする北側の策略と受け取った。
当初、北側は8日の実務会談初日「夜を明かしても継続して議論しよう」「来週に本会談(高位級軍事会談)を開こう」として積極的な態度で出てきた。特有の‘政治宣伝式発言’もなかった。
だが、9日 実務会談は序盤からふらついた。この日の会談は午前10時に始まり50分後に中断された。南北共に8日に続き この日も本会談議題で譲歩する意向を示さなかった。北側会談代表団は会議中断の間に平壌の新たな訓令を受けたようで午後の会談が始まり、天安艦事件に対しては北側と関係がない‘特大型謀略劇’とし、延坪島砲撃に対しては‘南側が延坪島を挑発の根源地にしたため’という既存主張を繰り返し再開10分後に会談場を蹴って出て行った。南側首席代表のムン・サンギュン大佐は「挑発ではないということは話にならない説」としながら「北側は既存立場から全く変化がなかった」と評価した。
今回の会談が合意なしに終わったことにより、南北当局間の高位級対話再開の可能性も希薄になった。だが、最終決裂と判断するにはまだ早い。大統領府高位関係者は「我々から追加実務会談を先に提案するつもりはないが、完全決裂というよりは‘1次探索戦 終了’と見るのが妥当だ」としながら「我々の断固たる立場を確認した北側がそれなりに熟考するだろうからもう少し待ってみよう」と話した。北側が‘また会おう’と先に提案してくる可能性があると見ているということだ。キム・ヨンチョル仁済大教授は「南北関係があまりにも絡んでいて軍事部門から問題を解決することは当初から難しかった」とし「北側はとにかく当分は多様な対話提案をする可能性がある」と展望した。イ・ジェフン、クォン・ヒョクチョル記者 nomad@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/462599.html 訳J.S