本文に移動

秘密資金 1077億ウォン…子息への経営権継承に ‘湯水のように’

原文入力:2011-01-31午前08:59:45(1911字)
経営企画室 ‘長橋洞チーム’ で管理
子息財産 8年間に3678億 造成
押収捜索 情報 事前に知り
書類 清渓山のビニールハウスに隠す

ファン・チュンファ記者

←ポン・ウク ソウル西部地検検事補が30日午前、ソウル、孔徳洞の検察庁舎で韓火グループ秘密資金疑惑事件関連捜査結果を発表している。 イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

韓火秘密資金運営・証拠き損 どのように
約4月前、検察が韓火グループの内部告発で今回の捜査に着手した当時、韓火側は秘密資金は全くなく、借名口座と言っても50ヶ余りが全てと主張した経緯がある。 また、そこに入っている金は創業者の先代会長のものなので内容はよく分からないといった。

しかし検察は口座追跡19回、押収捜索13回、韓火グループ役職員321人召還調査を通じキム・スンヨン(58)韓火グループ会長が借名口座382ケを動員し ‘黒い金’ 1077億4000万ウォンを造成・管理してきた事実を確認したと30日明らかにした。

この金は韓火グループ経営企画室の会計2パートである、いわゆる ‘長橋洞チーム’ が管理していたということが検察の説明だ。 長橋洞チームは課税を避けるために韓火証券とウリ銀行に各々役職員名義で借名口座100ヶ余りずつを作り、キム会長一家の財産を管理・増殖してきたという。 また、金を引き出す時は2000万ウォン未満の現金に細かく分け税務当局の目を避けた後、本社26階にある事務室金庫に保管し、キム会長が必要な時にいつも持ちだし使っていたと検察は明らかにした。

この金は主にキム会長の三男が経営権を継承するために必要な株式買い入れに使われたという。キム会長らは325億ウォン程度の ‘問答無用債権’ を三男名義で購入した後、これを(株)韓火、韓火SNC㈱の株式を買うために使い、その結果2003年当時 財産が全くなかった三男は現在 (株)韓火株式583万株など合計3678億ウォンに及ぶ財産を持つようになった。 検察関係者は 「韓火は外国為替危機当時、財政確保のために政府が無記名債券購入を奨励した時期が過ぎた2004年以後、財産贈与手段としてこれを購入し子息らに贈与することにより贈与税を全額免除された」 と指摘した。 キム会長はこの秘密資金で80億ウォン相当の美術品を買い入れ、夫人名義で不動産を購入することもした。

検察は韓火グループの捜査妨害のために、こういう事実を明らかにするのが容易でなかったとし、具体的事例まで異例的に公開した。 検察によれば、押収捜索情報をあらかじめ入手した韓火は遅い時刻に借名所有会社職員らを出勤させ重要資料とダイアリーなど証拠物をなくし、重要な書類綴を会社の外の清渓山にあるビニールハウスに隠した。 また、逮捕令状が発給された主要人物に携帯電話と逃走金数百万ウォンを渡し、さらに最初の情報提供者には5000万ウォン余りを渡した事実が明らかになりもした。

←検察が明らかにしたキム・スンヨン会長らの主要控訴事実

検察は "内部情報提供者の異議申し出で捜査が予想されるとすぐにハンファ側は昨年6月コンピュータ内部の文書作業跡とデータを削除するなど押収捜索対応戦略をたてた" として "本社押収捜索当時韓火(ハンファ)グループ事務室は図書館のように机の上に雑誌・小説他には何の文書もなかった" と伝えた。

検察はまた、韓火事件を受け持った一部弁護士らが被疑者らに「合理的な話にならなくても、ずっと言い張れ」、「ファクト(事実)は忘れろ」というなど、虚偽陳述を勧める内容の ‘陳述指針’ を与えた事実も確認したと明らかにした。 ‘弁護士倫理章典’ には ‘弁護士は偽証を教唆したり虚偽の証拠を提出するようにしてはならない’ とされている。 検察は虚偽陳述を助長した弁護士らを懲戒に回付するよう大韓弁護士協会に通知する計画だと明らかにした。
これに対し韓火は「長橋洞チームは存在してもいない組織で、検察が明らかにした妨害行為の大部分は ‘韓火秘密資金’ 捜査と関係がない」 としながら「検察が明らかにした捜査妨害行為というものが果たして妨害行為なのか正当な防御権行使なのかは考えてみる必要がある」 と解明した。 ファン・チュンファ記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/461457.html 訳J.S