原文入力:2011-01-14午後08:41:19(1452字)
ポスコ 茂山鉄鉱 開発権
中国 国営業者に奪われる
稀土類開発推進業者は北の承認受けても地団太
パク・ミンヒ記者
←北韓の茂山鉄鉱と羅先特区に20億ドルを投資することにした中国 商地冠群投資有限公司のミチャン総経理(右側)が昨年12月末、羅先特区の勝利化学工場を見て回っている。商地冠群関係者を通じて<ハンギョレ>が入手した写真だ。
北韓の資源開発を推進してきた韓国企業らが政府の対北韓経済協力全面中断措置ですでに確保していた資源まで中国に奪われ地団太を踏んでいる。中国企業らはその渦中に北韓の鉱物資源を確保する契約を着々と成功させている。中国の北韓資源‘総ざらい’を阻むために鉱物資源など一部制限された分野でも韓国企業の対北韓接触を許容しなければならないという指摘が出ている。
ポスコはすでに2009年に北韓と茂山鉄鉱開発と鉄鉱石導入で合意したが、北韓との経済協力・接触を全面禁止した昨年5・24対北韓措置に縛られ事業が中断された状態だ。その間に去る12月20日、中国国有企業傘下の投資専門会社である商地冠群投資有限公司は20億ドル(約2兆2300億ウォン)を北韓、羅津・先鋒特区と茂山鉄鉱に投資する内容の意向書を北韓朝鮮投資開発連合体と締結した。
北京の商地冠群関係者は14日<ハンギョレ>記者と会い「茂山鉄鉱に年間300万tを生産できる開発設備と発電設備などを投資し茂山鉄鉱の開発権を確保する契約を今月末(商地冠群の)ミチャン総経理が平壌を訪問し結ぶ予定」と話した。商地冠群は現金投資と産業構造調整により退出しなければならない老朽採掘・発電設備を北韓に持っていく方式を併行すると発表された。
韓国企業らは商地冠群と共同で茂山鉄鉱開発に参加する方案を推進してきたが、韓国政府の不許可方針で放棄せざるを得ない状況だ。特にポスコは5・24措置のために北韓との接触が不可能な状況なので、商地冠群の契約で当初 北韓と合意した開発権が完全に取り消しになるかどうかも確認できずにいる状況だ。
北韓内稀土類開発でも韓国企業は後まわしにされている。先端製品素材として使われる稀土類確保を巡り全世界は資源紛争の兆しまで見せている状況だ。韓国のシンホ産業開発は黄海南道、青丹郡の稀土類を開発することについて昨年11月11日、北韓国家地下資源開発委員会の承認を受けたが、政府政策に縛られ開発が失敗に終わる危機に見舞われている。この会社の関係者は「北韓内稀土類開発参加を許容して欲しいと統一部に何度も提案したが、統一部は5・24措置を前面に出し‘不可’という返事だけをしている」として「資源開発など一部事業だけでも選別的に接触、投資承認をすべきだ」と話した。
北京の消息筋は「経済難の打開を急ぐ北韓が、財源確保のためにあらゆる鉱山をみな出しており、中国企業家らが北韓鉱山関連書類と鉱物サンプルを数えきれない程 持ち出している」とし、中国による北韓資源総ざらいの危険性を警告した。2010年統計庁資料によれば、2008年基準で北韓鉱物の潜在価値は6983兆5936億ウォンに及ぶ。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/458845.html 訳J.S