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韓国語が上手いからと 誰々を知っているからと 強引な‘罠’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/458665.html

原文入力:2011-01-14午前11:28:25(1053字)
スパイ捏造事件 なぜ?

キム・ミンギョン記者

1970~80年代、在日同胞捏造スパイ事件の被害者たちは大部分が日帝強制占領期間に強制動員されたり生計のために日本に行った人々の2世たちだ。日本国内での差別などで韓国を留学や就職のために訪問し公安機関の標的となった。国軍保安司令部が出した<対共活動史>によれば、‘在日本朝鮮人総連合会僑胞が多く居住していた地域に住む学生、韓国語の実力に優れていた学生、民族意識が強い学生’等が重点調査対象者になっている。

政治的目的によりスパイ事件を捏造した結果、無理な捜査は当然の帰結であった。被害者らの自白が絶対的に必要な状況で、公安当局はすべての手段を動員した。 被害者カン・ジョンホン氏の場合、検挙された理由の一つが "韓国語が上手い" ということだった。72年に日本から韓国に渡りカトリック医科大学に入学したキム・ドンフィ(57)氏はスパイとして死刑判決を受けた在日大韓民国居留民団(民団)ペク・某氏を知っているという理由で75年‘第一次母国留学生スパイ事件’の犠牲羊になった。ユ・ジギル(67)氏の場合‘共産党’という言葉を聞き取れないほど韓国語ができなかったが、38日間にわたり不法監禁された状態で電気拷問と殴打、塩飯食わせなどの苛酷行為に遭った。こういう不法拘禁と苛酷行為は全て刑事訴訟法上の再審理由に該当する。

検察・裁判所も在日同胞たちの防壁の盾にならなかった。キム・チョンサ(56)氏の有罪判決の根拠となった領事証明書は、公共文書としての法的要件を備えていなかったが当時 裁判所はこれを証拠として採択した。イ・ホンチ(59)氏は検察送検後、検事の前で自身の疑惑を否認し検事が保安司西氷庫分室にまた送り返したために追加的な苛酷行為に遭った。イ・ジョンス(53)氏の場合にも拷問と虚偽自白事実を述べたが、検事と判事は共に無視した。チェ・ヨンヒ議員は去る10日、再審で無罪を宣告されたユン・ジョンホン(58)氏の担当検事であり、キム・ファンシク国務総理はキム・チョンサ氏裁判時の右陪席判事であり、チョン・ヒョングン国民健康保険公団理事長はイ・ホンチ氏の担当検事だった。

キム・ミンギョン記者

原文: 訳J.S