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"清掃労働者も学校の家族…共に進まなければならないですね"

原文入力:2011-01-13午後08:35:29(1701字)
労組設立を助けた徳成女子大
総長積極的に協力…学生たち支持労働環境良くなって月給上がって

イ・スンジュン記者

←徳成女子大 清掃労働者たちが13日午後、ソウル、道峰区、双門洞の学生会館内に用意された休憩室で休んだ後、午後の仕事に出ている。天井に昨年の団体交渉以後に設置されたエアコンが見える。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

 "この頃の雰囲気で解雇の心配をしないですむことがどれほど有難いか…。労働組合の有無が天と地の差ですね。" 弘益大など多くの大学の清掃労働者たちが集団解雇問題で疲弊しているなかで、去る11日 徳成女子大で会った清掃労働者イ・某(46)氏はこのように話した。イ氏は講義室の机を移すのに忙しく身を処しながら「労組ができた後には、したい話もして土曜日に休みながら家族とより多くの時間を過ごすことができてうれしい」として明るい表情になった。

徳成女子大清掃労働者48人は他大学の労働者たちと同じく用役業者に雇用された非正規職だ。だが、去る2007年10月に労組ができた後からは労働環境と処遇が着実に改善された。労組を作る前に73万ウォンだった月給は現在105万ウォンに上がった。手当てなしで土曜日に仕事をした慣行も消えた。用役業者管理者の人格冒とくも見られなくなり、‘学校正門から100m離れたバス停留場のゴミまで片づけなさい’という式の不当な指示も聞かれなくなった。‘避難村’のようだったという休憩室に冷暖房が入り、個人ロッカーが備えられた。イ氏は「何より不当な待遇に抗議し改善を要求しても解雇される心配をしなくて良い」と話した。この大学で9年にわたって仕事をしているチョン・某(54)氏は 「労組ができた後にはからだが痛くても3ヶ月間は代替人材をとることができなくなった。どれほど有難いか」と加勢した。

雇用不安から抜け出した清掃労働者たちは自身の仕事に一層集中するようになったという。用役業者関係者は「労組ができた後には清掃をする方々が労組のイメージが悪くなるかと思い、なお一層責任感を持って仕事をしているようだ」と耳打ちした。ハン・ウォンスン(55)公共サービス労組徳成女子大分会長は「労組設立の時、総長様が労組と対話しようと努めて下さり、学生たちもたくさん支持してくれ極端な状況に上り詰めずに済んだ」と話した。

正規職でとして採用した三育大
他の教職員らと同様な福祉
業務量は多いが主人意識持てて

珍しいケースだが、清掃労働者たちを正規職として雇用し学校構成員として抱えている大学もある。三育大清掃労働者たちは労働組合はないが、21人中で13人が正規職として仕事をしている。契約職8人の内、3人も定年を満たして再び学校に就職したケースだ。

宗教財団が建てたこの大学は同じ宗教を持つ人々だけを採用しているが、清掃労働者からバス運転手まで正規職として採用し学校構成員間の差別を最小化しようと努力している。20年を超えて勤めた労働者たちが大部分で、10年目の労働者が150万~200万ウォンの月給を受け取る。教職員たちと同様な福祉恩恵も享受している。清掃労働者たちが自然に自負心と主人意識を持って仕事が出来る雰囲気が作られた。

この大学で10年間にわたり仕事をしているキム・某(50)氏は「正規職として仕事をする代わりに、1人が引き受ける業務量は多少多いほう」としながらも「家族的な雰囲気で仕事ができると皆が満足していて、こちらで定年退職まで働きたい」と話した。キム氏が大モップの水を絞りながら付け加えた。「私が引き受けた建物なので、学生と教授様が他のどこよりきれいな環境で過ごせるようにしたいでしょう。」

イ・スンジュン、キム・ジフン記者 gamja@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/458685.html 訳J.S