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‘龍山惨事’で退いた人物を大阪総領事に…キム・ソクキ前庁長‘報恩人事’論難

原文入力:2011-01-10午後08:10:46(982字)
大統領府、外交部改革に逆行

イ・ヨンイン記者

外交通商部の在外公館長人事で2009年1月に龍山撤去民惨事と関連して警察庁長官候補を辞退したキム・ソクキ(写真)前ソウル地方警察庁長官が日本、大阪総領事に内定し、李明博政府の‘報恩人事’論難が再び起きている。先立って2008年‘牛肉交渉’の責任を負ったミン・ドンソク前農林水産食品部通商政策官も昨年10月に外交部2次官に任命された経緯がある。
外交部当局者は10日 「大阪総領事にキム・ソクキ前警察庁長官候補者を内定した」とし「キム内定者は大阪と東京で各々3回など日本で計6回勤め日本語実力も1級水準と理解している」と明らかにした。

しかし、この当局者は‘キム内定者を外交部が推薦したのか、大統領府が要求したのか’という質問に対しては 「キム内定者は特任公館長」とし「特任公館長は人材の用途、活用度面から特殊な配置部分がある」と、迂回的に大統領府の関与があったことを表わした。‘特任公館長’とは大統領が必要な場合に特別起用・任命する職業外交官ではない公館長を称するためだ。

これに伴い、龍山惨事当時、無理な進入指示で撤去民5人と警察官1人が亡くなるなどの責任を負い辞退し在野人として過ごしているキム内定者に対し大統領府が用意してあげる人事をしたのではないかという批判を避けにくいものと見られる。特に外交部改革をより強力に注文してきた大統領府がむしろ社会的に論難の大きい人物を公館長に内定し、外交部改革の趣旨を退色させているという指摘も出ている。

外交部はこの日、キム内定者を含め△ホノルル ソ・ヨンギル(前海軍士官学校長) △広島シン・ヒョングン(駐 瀋陽総領事) △ロサンゼルス シン・ヨンサン(気候変化大使) △ボストン パク・カンホ(前開発協力局長) △シアトル ソン・ヨンワン(前国際機構政策官) △ミラノ ハン・ジェヨン(駐 アンゴラ大使)等、計7人の総領事内定者名簿を発表した。

イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/458054.html 訳J.S