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[編集局から] ‘朝中東 毎連’に対処する私たちの姿勢

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/457404.html

原文入力:2011-01-05午後09:18:43(1921字)

キム・イテク記者

←キム・イテク首席副局長

年末に総合編成・報道チャンネルを選定する過程で予想通り‘MB’らしい解決法が出てきた。‘MBらしい’とは、常に‘国民’と‘国’を掲げるが、実際には政権ないし大統領個人の政治功績や利害関係を優先視するという特徴を持つ。長期的発展のための軸をじわじわ確かめることよりは、直ちに顕著な効果が現れるものを探す。その結果としての副作用は次政権に押し付けることも躊躇しない。

4大河川に手を付けるという大変なことは緻密な検証を経て、一ヶ所でも先にしてみて成果を見てから拡大するのが‘国’を心配する人の常識だ。反面‘MB’式は大統領の政治功績が重要なので任期内完工が至上目標だ。10~20年後、水質・環境が汚染されようが次政権で処理することだ。

経済も同じだ。 国家負債が史上最大に増えようが任期内の景気浮揚が優先だ。一方的事業乱発と富者減税の後遺症で国家財政が滅び、経済が後で死のうがそれもやはり次政権の役割だ。

総合編成・報道チャンネルの大量選定もこういう脈絡で理解すればやさしい。政権自ら「グローバル競争力を育てメディア産業を発展させる」と前面に掲げたなら、広告市場の事情に合うよう1ヶとか、それが無理でも2ヶ程度にするのが常識だ。ところがMB式は‘政権の安全と危機’が優先だ。直ちに記事でたたかれないことが急務なので、広告争いで放送界が修羅場になろうが言論生態系が壊れようがそんなことは眼中にない。総選挙・大統領選挙の時まで‘朝中東毎連’(朝鮮・中央・東亜と毎経・連合の略称. ‘朝中東 毎連’と読む)の鼻輪を通しておくのが良いという判断もしたのだろう。

今後の手順も予想するに難くない。国民健康を考えるならば薬の広告制限を解除するには慎重でなければならないが、不正乱用の後遺症が直ちに現れることでもないので、任期が終わりしばらく後に心配づれば良いことだ。福祉部が反対しているというが‘朝中東毎連’の支援が急務なので結局は解除するだろう。

黄金チャネルを配分してくれ、税制優遇してくれ、メディアレプを通じずに直接広告営できるようにしてくれという要求も全て叶えてあげようとする可能性が高い。"まさか" と疑問を持つならば、普段からMB政権に関心がない人だ。今年は選挙もないので、そうなる確率が99%だ。もちろん補欠選はあるが、総選挙までは1年3ヶ月も残っているので、国民の忘却症を信じるということだ。

この点に首をかしげる人のために事例を挙げてみよう。なにかあれば‘庶民’を求めて市場に行き、自分のマフラーまで解いて進呈したりもするが、年末になれば福祉予算は果敢に切り捨てる。人事検証を間違ったからと更迭した民政首席も1年余りでこっそりと監査院長に抜てきする。こうしたことがまさに国民の忘却症に依存するMB式政治だ。

彼らの思い通りになるならば? 落下傘社長、特別補佐官社長が支配する地上波に‘朝中東 毎連’放送までが加勢すれば、保守独占の言論構図にコンクリートを塗る水準を越え、世論政治と民主主義が威嚇を受ける。来年の総選挙・大統領選挙が公正に行われるかも大言壮語できない。

どのようにすべきだろうか? ある人は自分たちどうしが争って滅びるまで放っておこうと言う。そんなことではない。総合編成に対する黄金チャネル配分は既存事業者に対する営業権の侵害だ。総合編成だけに直接広告営業を許容すれば広告市場が混濁する。後者には法改定も必要だ。特典は‘公正社会’にも反する。法改定を阻まなければならない。野党がする役割だが、民主党がまったく信じられない。総合編成審査委員長を引き受けると、朴槿恵派閥にまでコネを作ったイ・ビョンギ氏のような人を放送通信委員に推薦する曇った言論観では駄目だ。
しかも黄金チャンネル配分は放送通信委員会が好きなようにできる。市民団体の力だけでもどうにもならないので、市民が直接立ち向かう方法以外にない。 「せめて塀を見て悪口でも言っていなさい」というDJの話のように今日からTGIF(ツイッター・グーグル・アイフォン・フェイスブック)を総動員して危機に陥った言論の現実を周辺に汲んで運ばなければならない。第2の視聴料拒否運動、第2のロウソクのあかりを準備する姿勢で。

キム・イテク首席副局長 rikim@hani.co.kr

原文: 訳J.S