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執権4年目迎える李明博政府 民間査察 時限爆弾‘潜伏’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/456517.html

原文入力:2010-12-30午後08:27:18(1410字)
レイムダックに嶺浦ライン動揺すれば
口を閉ざした‘羽毛’態度変化 可能性

ノ・ヒョンウン記者

国務総理室公職倫理支援官室の民間人不法査察事件が‘大統領府不法携帯電話’をはじめとする疑惑を大量に残したまま年を越すことになった。 しかし過去政権の‘権力型不正’事件が大部分、執権4~5年目に集中的に出てきた前例に照らし、この事件の‘かくされた真実’も今後明らかになる可能性が高いという展望が出ている。

検察の不十分だった捜査結果だけを見ても、民間人査察過程で大統領府など権力核心部が関連した情況は多く現れている。イ・ヨンホ(46)前大統領府雇用労使秘書官とパク・ヨンジュン知識経済部第2次官(前国務総理室国務次長)等、慶北、浦項・迎日出身人脈で構成された‘嶺浦ライン’は捜査初期から支援官室の‘上層部ライン’という疑惑を受けた。イ前秘書官とイ・インギュ(54・収監中)前支援官をはじめとして不法査察の核心人物らが大部分 浦項・迎日出身だった。

また、パク次官が国務総理室国務次長に復帰した2009年、次長の配下にあった支援官室が突然 総理室長直属に職制変更された。

民主党を中心に 「業務範囲を重ならせて、パク次官が直接支援官室を統制しようとする意図ではなかったか」という疑惑が提起された。

こういう‘上層部ライン’疑惑は‘大統領府不法携帯電話’を通じて実体の一部があらわれた。支援官室の公務員たちが捜査を控え証拠を隠滅し、大統領府行政官が作った不法携帯電話を利用した事実が確認されたのだ。不法携帯電話を作ったチェ・某行政官は不法査察の‘上層部ライン’と名指しされてきたイ前秘書官の下級者であり、浦項出身だ。検察が確認した大統領府出入り内訳(2008年7月~2010年6月)を見れば、イ前支援官はチェ行政官に通算7回も会っていたことが明らかになっている。

検察はまた、関連者らがコンピュータ資料を全てなくした後に‘のろま押収捜索’を行い物証確保に失敗し、結局‘上層部ライン’疑惑を明らかにするために当事者らの陳述を待つほかはなかった。

しかし‘生きている権力’を刑事処罰できる核心陳述は出てこなかった。イ前支援官らは口を閉ざした。 当時、捜査チーム関係者は「支援官室関係者たちに大統領府に入った理由を尋ねた時、‘大統領府の売店に行った’というあきれる陳述をした被疑者もいた」とし「権力核心部が不法に介入したという陳述は全く確保できなかった」と話した。

しかし、この事件の関連者たちが今後もこういう態度を維持するか否かは分らない。 過去の政権の権力型不正事件は大部分が潜伏期を経てレイムダック(任期末権力漏水現象)が本格化する執権4~5年目に勃発した。

そのために検察内部でも民間人査察事件が後ほどブーメランになりうるという憂慮の声が出ている。ソウル地域検察庁のある平検事は「現在の状況では検察が再捜査をできないというのはその通りだが、陳述が変わればその時は全く新しい局面となりうる」と話した。
ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: 訳J.S