原文入力:2010-12-29午後08:15:47(1412字)
真実和解委 5年 公式活動 終了
一部事件 不良審議 論難も
調査官たち‘現場報告書’推進
ソン・ジュンヒョン記者
‘恥ずかしい過去史 清算’という期待を一身に受けてスタートした‘真実・和解のための過去史整理委員会’(真実和解委・委員長 イ・ヨンジョ)が29日総合報告書を出し、5年間の公式活動を終えた。真実和解委は埋もれていた歴史的真実を捜し出すことに相当部分の成果をあげたという評価とともに、国家に対して下した勧告など後続措置が不十分で、未完の真実糾明で遺族たちの反発をかうなどの限界も明らかだったという評価を受けている。現政権になり大きく変わった委員会の態度も組織のアイデンティティと関連して少なくない陣痛を産んだ。
■ 5年の成果と限界
真実和解委は去る5年間に1万件余りの嘆願を受け付け、8000件余りに対し真実を糾明した。主要調査対象は抗日独立運動と韓国戦争前後の民間人集団犠牲事件、国外同胞史、反民主的・反人権的行為による人権じゅうりん、暴力・虐殺・疑問死などだ。
昨年11月には韓国戦争当時、左翼運動関連者 数千名を大量虐殺した‘保導連盟事件’調査結果を発表し注目をあびた。韓国戦争前後に民間人が適法手続きなしで全国的に軍警の犠牲になったという事実を明らかにした点も主要成果に挙げられる。
だが、国家に下した勧告など後続措置に強制性がないという点は、根本的な限界だった。真実糾明不可決定を下した事件を巡り遺族たちが「虐殺された人々の無念の死が徹底的に糾明され、再びこのような悲劇が起きない方法、制度を作りなさい」と要求するなど、荒々しく反発することもした。委員会終了を控え、真実和解委職場協議会も「一部事件が十分な審議なしで不能・却下処理された」と、より強力に批判した。
■調査官らが‘報告書’を別に書くことに
前任真実和解委員長だったアン・ビョンウク カトリック大教授はこの日 発表された総合報告書に対し 「過去史整理よりは嘆願処理水準に留まっており、国家権力と米国の責任を希薄にさせる恐れがある」と指摘した。アン教授はまた「軍警による犠牲と左翼による犠牲を並列的に記述し、公権力による意図的暴力という性格が除去された」と酷評した。
こういう限界のために前・現職調査官らを中心に‘現場経験を生かした別途報告書’を作っており、その内容が注目される。真実和解委職場協議会イム・チェド代表は「真実糾明された事件を中心に公式報告書が作成されたので、不能・却下事件など全体民間人犠牲状況を全て盛り込むことができなかった」として 「現場で関わった調査官の肉声を通じて事件の背景と加害者・被害者状況および、それによる後遺症などを総体的に描いてみるつもり」と明らかにした。イム代表は「民間人犠牲と関連して他の研究者が参考にできる1次資料として一役買うことを期待している」と付け加えた。
専門委員と専門契約職、特別職公務員など90人余りが参加するこの報告書は公式報告書に見合う分量になると発表された。
ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr
原文: 訳J.S