原文入力:2010-12-27午後08:04:48(1786字)
"労組設立" 三星電子 前職員 解雇無効訴訟
会社-労働界、複数労組 施行前 葛藤本格化
チョン・チョンフィ記者
←三星電子から解雇されたパク・ジョンテ(左側)氏が27日午前、ソウル、瑞草区、瑞草洞の‘民主社会のための弁護士会’(民弁)事務室で開かれた‘三星の労働組合設立弾圧糾弾および三星電子パク・ジョンテ氏解雇無効確認訴訟訴状提出記者会見’で職務待機と‘いじめ勤務’等、三星からこの間に加えられたことを涙ながらに話している。 右側はキム・ソンファン三星一般労組委員長. イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
社内コンピュータ・ネットワークに労組設立を促す文を載せ解雇された三星電子の代理級社員が裁判所に解雇を無効にしてくれという訴訟を提起した。今回の事件びついて、労働界は無労組経営に固執してきた三星が来年7月に予定された複数労組制度施行を控え社内の労組結成の動きに明らかな‘警告メッセージ’を送ったものと見ている。
三星電子映像ディスプレー事業部に勤務していたパク・ジョンテ代理は27日、ソウル、瑞草洞の‘民主社会のための弁護士会’事務室で記者会見を行い、会社が自身に不当な出張を強要し拒否するや‘いじめ勤務’をさせるかと思えば、社内コンピュータ・ネットワークに労組設立を促す文を載せると ついに解雇したと主張した。
パク代理は2007年11月、労使協議会委員に選ばれた後 活動している間にブラジル・ロシアなどへ長期出張に行けとの会社の指示に対し健康上の理由などを挙げ拒否したと明らかにした。彼は「その後、会社は去る7月に空いている事務室に一人で座り退勤する‘いじめ勤務’を一月間にわたり強要し、そのストレスに勝てず 1ヶ月間 精神病院に入院することもした」と話した。
そうしている間にパク代理は先月3日、社内コンピュータ・ネットワークに「三星電子の硬直した企業文化を変えるためには法に保障された自主的で民主的な労組を建設することが社員の権利を守り人間らしく生きていけるという結論に達した」という内容の文を上げた。会社は先月26日‘業務指示不履行、虚偽事実流布、会社名誉失墜’等の理由を挙げ彼を解雇したという。
パク代理は「この間、会社が自身を尾行し会社でのコンピュータ通信等を覗くなどの人権侵害も犯した」と主張した。彼は「必ず労組を設立し会社に復帰するだろう」と明らかにし、この日 午後、ソウル中央地裁に解雇無効訴訟を起こした。
労働界はパク代理に対する解雇が社内労組結成を阻止しようとする三星の一貫した政策が反映された措置として見ている。三星SDI,三星SDS等では労組を結成しようとする現場労働者を国内および国外へ連れ回し 懐柔・脅迫したという暴露が溢れでた経緯があり、労組結成勢力を監視するために携帯電話位置追跡までしたという疑惑もふくらんだ経緯がある。
今回の解雇はまた、来年の複数労組施行を念頭に置いたものという解釈も出ている。複数労組が許される来年7月以後には、三星系列会社のあちこちで労組設立の動きが噴出する可能性があるためだ。三星系列会社の中で重工・証券・火災・生命・S1などには労組が設立されているが、大部分は事実上書類だけで存在するか 活動が微々たる状態だ。法外労組である三星一般労組のキム・ソンファン委員長は「複数労組が許可されれば、労組設立機会が多くなることを予想して三星が系列会社の問題社員を探し出している」と主張した。
これに対し、キム・ナムヨン三星電子常務は「出張に行くことができない状態かを判断する正確な所見のために3次医療機関の診断書を持ってこいと言ったが、パク代理が提出せず、出張に行かない部署を探すために時間がかかっただけで‘いじめ勤務’はなかった」とし「パク代理は累積的に業務指示を履行しなかったこと等が理由になり解雇されたのであり、労組結成などとは全く関連がない」と明らかにした。
チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/455935.html 訳J.S