本文に移動

大統領の口から…ますます頻繁に "戦争"

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/455946.html

原文入力:2010-12-27午後08:21:25(1167字)
"戦争を恐れていては防ぐことはできない"
野党では "不安造成 率先" 批判

ファン・ジュンボム記者、イユ・チュヒョン記者

李明博大統領は27日 「戦争を恐れていては決して戦争を防ぐことはできない」と話した。
イ大統領はこの日、ラジオ・インターネット定例演説で「私たちは今や武力挑発に対する強力な対応だけがむしろ戦争を抑制し平和を守ることができるという事実をはっきりと知ることになった」とし、このように明らかにした。また 「いかなる危険も厭わない頑丈な覚悟があれば、むしろ危険も防げる」として‘戦争覚悟’の姿勢と国民の団結を繰り返し強調した。

これは天安艦沈没後の5月30日、韓・中・日首脳会議で「私たちは戦争を恐れることもないが戦争を願うものでもない。戦争するつもりはない」と明らかにしたことに比べ はるかに強硬な発言だ。

イ大統領は先月23日、北韓の延坪島砲撃当日 「(追加挑発すれば)莫大な報復をしなければならない」としたことを始め、「百回の説話より行動で示す時だ」(11・29談話),「奇襲攻撃を受けた時には容赦なく大反撃を加えなければならない」(12・23東部戦線訪問)等、発言強度を高めてきた。

大統領府関係者は、イ大統領のこの日の発言に対し 「北韓の追加挑発には断固として懲らしめなければなければならないと考える多数国民の情緒と合わせたもの」と話した。先月末、西海上での韓-米連合訓練と20日の砲射撃訓練以後 イ大統領の支持度が小幅上昇したことにともなう自信も反映されたものと分析される。

だが、大統領が直接‘戦争’を口にして不安感を大きくしているという指摘もある。チャ・ヨン民主党スポークスマンは論評で 「国民は戦争を恐れない大統領ではなく戦争をせずに勝利できる大統領を望んでいる」と話した。

民主党はこの日、チョン・ドンヨン最高委員など17人の前・現職議員らが参加する‘南北平和特別委員会’(委員長 チョン・ドンヨン)を設け、韓半島緊張解消のための‘代案’を模索することにした。

チョン・ドンヨン最高委員はこの日、最高委員会で「現政権は南方3角(南韓・米国・日本)対 北方3角(北韓・中国・ロシア)の‘陣営外交’を繰り広げ韓半島の状況を30年前に戻している」とし「このような陣営外交を脱離するために党の政策的力量を集め韓半島の孤立を防ぐことに最善を尽くさなければならない」と話した。

ファン・ジュンボム, イユ・チュヒョン記者 jaybee@hani.co.kr

原文: 訳J.S