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[ニュース分析]MB, 保守の支持得て‘日常の不安’拡大

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/454986.html

原文入力:2010-12-21午後09:53:26(1673字)

延坪島 砲撃訓練が残したこと
自尊心回復 訓練強行
保守陣営 "主権を撃った" 歓迎
国外 冷戦対立 固定化
北 武力対応 現実化 憂慮

イユ・チュヒョン記者、イ・ヨンイン記者

 わが軍の砲撃訓練再開に対し‘対応打撃’を公言した北韓がひとまず観戦モードに入ったが、市民の日常を覆った不安の影は消えていない。  「米国と南朝鮮傀儡好戦者の本拠地を清算する」という北韓の‘言葉の爆弾’がいつどこでどんな形で火を吹き出すのか分からない状況だ。 チョン・ドンヨン民主党最高委員は射撃訓練が終了した20日夜、記者らと会い 「‘今日も無事に’という言葉がこのように大切に感じられるとは思わなかった。 今は常時不安の状態になってしまった」 と話した。
訓練強行に歓呼する側は先月23日の北の延坪島攻撃の時 「なぜ直ちに戦闘機を飛ばし海岸砲基地をたたき壊すことができなかったか」 として叱った保守陣営だ。 21日保守言論はいっせいに 「大韓民国、退かなかった」 「94分間‘主権’を撃った」として歓迎した。 ユン・ヒウン韓国社会世論研究所調査分析室長は 「李明博大統領は安保無能を非難した保守強硬派の支持を再び回復することになった」 と分析した。

 だが、イ大統領が瀬戸際戦術で‘家ウサギ’(固定支持層)の歓心を得る間に韓半島の‘平和’は危機に瀕した。 北韓は相変らず 「限界なき我が革命武力の2次、3次の強偉力ある対応打撃」云々し脅迫している。 追加的な挑発の可能性が依然として存在する。 わが政府もやはり北韓が根本的に変わる前には対話しないという態度を守るなど平和管理には特別の関心を示していない。 イ大統領は21日の閣僚会議で 「全国民の安保意識を強化する努力をする必要がある」として学校および民間防衛教育強化方案を指示した。

 政府の外交無能も韓半島平和を威嚇する要因となっている。 去る政府では緊密に行っていた中国、ロシアとの関係がとげとげしくなり、今は外交的に後頭部を殴られる状況に達した。 北韓の延坪島砲撃を非難したロシアが奇襲的に国連安全保障理事会(安保理)会議を招集し、わが政府の射撃訓練中止を促したのが代表的な事例だ。 キム・ソンファン外交通商部長官が去る14日、内外信定例ブリーフィングでロシアが北の延坪島砲撃を非難したことに対して 「(ロシアが)客観的に状況を見ている」 と評価したことは恥ずかしいほどだ。 このために 「韓国が延坪島砲撃訓練を強行したことは賭博でお金を失った後、元手を挽回しようとするギャンブラーの心理と似ている。 李明博政府は延坪島襲撃以後国内でまともに対応できなかったし無力だったという非難に包まれ、国際外交の最大敗北者として映ることになった」(香港<鳳凰衛星テレビ>)で国際的な嘲弄を受ける身分になった。

 さらに大きな問題は韓半島の軍事緊張を巡り韓・米・日と北・中・ロが対立する冷戦式構図が固定化されているという点だ。 直ちに中国とロシアは史上初めて両国国境地域の東海北部海域の韓半島付近で連合訓練をする計画だ。 今年実施された韓-米、米-日連合訓練に対抗する意図が多分に含まれている。 外国主要言論らが延坪島砲撃状況をリアルタイムで報道しながら国際社会に‘紛争国’のイメージを固定化させたことも少なくない損失に挙げられる。 キム・クンシク慶南大教授は 「中国の浮上、米国の退潮など世界秩序が急激に再編される状況で南北が互いに打ち合って戦うことは、旧韓末激動期に朝鮮が内紛により主体的突破口を見つけられなくなったことを連想させる」と話した。

イユ・チュヒョン、イ・ヨンイン記者 edigna@hani.co.kr

原文: 訳J.S