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延坪島砲撃訓練‘秒読み’軍、北が挑発すれば戦闘機で爆撃

原文入力:2010-12-17午後08:25:37(1391字)
緊張みなぎる韓半島
米軍20人余りが参観…F-15Kなど警戒飛行
"北韓対応攻撃すれば再起不可能なまで打撃"

クォン・ヒョクチョル記者

←延坪島射撃訓練再開を翌日に控えた17日午後、延坪島現地住民たちが陸地に待避しようと船着き場から船に乗っている。延坪島/写真共同取材団

天気が良ければ南側の延坪島砲射撃訓練が早ければ18日中に実施されるものと見られる。
訓練がなされる所は延坪島西南側横40km、縦20kmの海域だ。軍当局は今回の訓練を18~21日の間の天気が良い日に実施するとして「通常的で正当な訓練」と17日 明らかにした。だが、実際には11月23日の北側の延坪島砲撃を念頭に置いた対北韓武力示威の性格が強い。

北韓がわが軍の射撃訓練に対し "自衛的打撃" を脅迫して出て、ややもすれば先月23日のように対応砲撃をしてくる場合、局地戦水準の交戦も憂慮される。これと関連して米軍がUN司令部停戦委員会所属で今回の訓練を参観するということと同時に、20人余りの兵力を投じ統制・交信・医療方面で支援することにした点は注目する必要がある。北韓の対応攻撃の時、韓国軍を支援する一方で戦争拡大を防ごうとする2通りの意図があるものと解釈される。

延坪部隊の砲射撃訓練は訓練日の午前10時前後に始め午後3~4時頃に終えられると発表された。訓練には延坪部隊砲戦力の60%ほどが参加し、南西側方向へ砲を撃ち、残り40%の砲戦力は万が一の事態に備え北韓海岸砲基地方向に砲口を向ける。今回の訓練にはK-9自走砲と105㎜牽引砲、バルカン砲、81㎜迫撃砲などが動員される。

万一の事態に備え射撃訓練開始前に延坪島近隣には忠南、瑞山の海美基地から離陸するKF-16編隊と大邱基地から離陸するF-15K編隊が哨戒飛行をすることになる。軍当局はもし北韓が延坪島に向けて海岸砲で対応攻撃をしてくる場合、F-15Kを動員し北韓海岸砲基地を精密爆撃するという計画を立てている。

空軍はF-15Kに積載された統合直接攻撃弾(JDAM・射距離28km)とレーザー誘導爆弾(GBU-31・GBU-38)等の精密誘導武器の破壊力と正確性を考慮すれば北韓海岸砲洞窟基地も破壊することができると壮語している。KF-16編隊は北韓海岸砲打撃に乗り出したF-15Kを迎撃に出動する北韓空軍ミグ23等を制圧する空中戦を繰り広げる。

軍当局は多様な射撃訓練対応シナリオを立てていると知られた。このシナリオの共通原則は北韓が挑発すれば挑発原点(海岸砲やミサイル基地など)に戦闘機・ミサイルなどで再起不可能な水準の打撃を加えるということだ。

軍当局は海上射撃訓練再開に先立ち、西海5島に戦力を増強した。延坪島にK-9自走砲を既存6台から12台に増強配置し、性能が改良された対砲兵レーダーも投じた。北韓の海岸砲陣地を打撃できる多連装ロケット(MLRS)と北韓戦闘機の接近を防ぐための地対空ミサイル天馬も緊急配置した。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/454418.html 訳J.S