原文入力:2010-12-14午後09:26:35(1316字)
大衆入浴施設 30%、シャワー室・更衣室などに設置
人権委 調査結果 日常生活中 9秒に1回 撮られる
ソン・ジュンヒョン記者
最近ある中学生はアパート団地内に設置された閉回路テレビ(CCTV)画面をハッキングした。ハッキングした理由は両親にこっそりとインターネットゲームをするためだった。CCTV画面を通じて両親が来るのをあらかじめ確認した後、勉強をしているフリをした。デジタルCCTVが使っているIPアドレスが簡単に露出していたので可能なことだった。
このように難なく映像が流出しうるCCTVが、設置されてはならない所にあるならばどうなるだろうか。国家人権委員会(委員長 ヒョン・ビョンチョル)が14日に公開した資料によれば、こういう憂慮が決して杞憂でないという事実を知ることができる。
国家人権委が全国420ヶの大衆入浴施設のCCTV設置・運営実態を調査し、この日公開した結果によれば、更衣室周辺とサウナ、シャワー室内部、トイレ入口、睡眠室などCCTVを付けてはならない場所に設置していた業者が全体の30.3%に達することが明らかになった。
調査対象の内、CCTVを設置していた業者は301ヶ所(71.7%)であったが、設置事実を知らせる告知義務に違反した施設が156ヶ所(約37.1%)にも及ぶと調査された。設置された場所の内、男湯と女湯の比率も各々52%と48%と現れ、女性が出入りする所だからとして特別に厳しい基準を適用してもいないことが把握された。
現行公衆衛生管理法はCCTVを設置する場合、これを告知し、更衣室などは設置禁止場所に規定している。だが、民間業者などが設置したCCTVを規制する法律はなく、関連対策準備が至急必要だと人権委は指摘した。
この他にも人権委は「住宅街と商店街、地下歩道、交通施設など生活の全領域に設置されたCCTVに一人が一日平均露出する回数は計83.1回、移動中にも9秒ごとに一回の割合で画面に捕えられていると調査された」と明らかにした。実際にこの日、試演に出た人権委関係者は「元暁路など国内の街路2ヶ所のCCTV映像をインターネットを通じて見ることができた」とし「さらにスマートフォンを利用し遠くにあるCCTVの方向を変えるなどの操作まで可能だ」と説明した。しかも最近進化したCCTVはズーム撮影や方向転換、音声録音まで可能で、個人の私生活と身元露出に対する憂慮が更に大きくなっている。
先立って国家人権委は最近民間が設置したCCTVが大きく増え、これによる個人の私生活露出など基本権侵害憂慮が高まっているため、去る4~10月に白石大産学協力団に依頼し男性入浴施設218ヶ所と女性入浴施設202ヶ所、住宅と商店街、学校、民間施設などのCCTV設置現況を調査した経緯がある。
ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/453745.html 訳J.S