原文入力:2010-12-14午後07:30:14(1743字)
3年間に持ち出した事業総予算 合計 9兆9676億
浦項~三陟鉄道、蔚山~浦項複線電鉄など
経済性なく中断された事業‘強行採決 復活’
イ・セヨン記者
李明博政府スタートの後大統領の実兄であるイ・サンドク ハンナラ党議員の地方区(浦項市・鬱陵郡)に配分された‘お兄さん予算’の全体規模(未来投資額含む)が10兆ウォンに肉迫することが明らかになった。14日、民主党政策委員会が発表した資料によれば、2009年以後に始まった事業の総事業費(4兆8070億ウォン)に、李明博政府スタート前に開始されたが妥当性が足りないという監査院の指摘により中断し今回の強行採決過程で組み込まれた事業の総事業費(5兆1606億ウォン)を合わせれば、9兆9676億ウォンに及ぶ。イ・サンドク議員が最近3年間に取りまとめた地方区予算(1兆1159億ウォン)の9倍に達する規模だ。
来年度予算案に新たに反映された事業の中で規模が最も大きいのは浦項-霊徳高速道路事業であり、総事業費が2兆5000億ウォン(国土海洋部推定)に達する。この事業は2011年度予算案には基本設計費125億ウォンだけが反映されており、予算審議過程でも大きな注目を浴びなかった。浦項-三陟鉄道建設事業も来年度持分は700億ウォンだが、総事業費は2兆8317億ウォンだ。この事業は金大中政府時期の2002年に始まった事業だが、昨年の監査院監査で経済性が足りないという理由で事業が中断され、当初 政府が編成した予算案には事業費がなかったが、今年の強行採決過程でよみがえった。蔚山-浦項複線電鉄事業も監査院で事業性不足判定を受け中断され突然生き返ったものであり、総事業費が2兆3289億ウォン(2011年520億ウォン)にもなる。
この他に来年度予算案に1000億ウォンが反映された蔚山-浦項高速道路建設事業(2009~2014年)は1兆6424兆ウォン、200億ウォンが策定された4世代放射光加速器建設事業(2011~2014年)は4260億ウォンの総事業費が策定されている。 浦項-迎日湾新港引込鉄道事業の場合には、総事業費が来年度投入予算(15億ウォン)の130倍を越える2050億ウォンだ。
民主党は 「これまで議論されてきたお兄さん予算が‘氷山の一角’に過ぎないという点が明確になっている」とし「お兄さん予算が投入された事業全般に対し全面的な妥当性調査を行う必要がある」と指摘した。民主党は今回の強行採決過程で非正常的に処理された事業の他に、李明博政権以前から正常に推進されてきた社会間接資本(SOC)継続事業まで含めれば総事業費を基準とした‘お兄さん予算’の規模が12兆ウォン台に達すると主張している。
しかし、イ・サンドク議員はこの日 汝矣島63ビルディングで開かれたクォン・ヨンセ議員出版記念会で記者らと会い、「(お兄さん予算論難は)昨年にも出てきたし、一昨年にも出てきたものだ。なぜそうなのか」として不快感を表わした。イ議員は蔚山-慶州-浦項複線電鉄化事業予算を意識してか「(事業区間が)浦項、慶州、蔚山だが、この内、浦項に対する予算は計算してみたのか」とし「(浦項予算は)全体鉄道予算の5%にしかならない」と話した。
大統領府の関係者はこの日、庶民予算縮小とお兄さん予算など予算案論難に対し 「大統領府内でも首席秘書官会議などで討論があった」としつつも「野党で一部が提起する問題に対しては政治的な攻勢と認識している」と明らかにした。この関係者は「一部政治的に約束した懸案らが反映されなかったことに対しては予算反映可否と関係なく事業推進に支障がないよう政府部署に対策準備を指示したし、対策はすでに発表されていると理解している」とし「今後は約束した政策が支障なく推進されるようにすることに一層力を集める」と話した。
イ・セヨン記者 monad@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/453722.html 訳J.S