原文入力:2010-12-01午後09:03:06(1586字)
‘不当解雇’労働者 2人、正門上 広告看板に上がり示威
4年目 復職闘争… "40余名 直接雇用時まで留まる"
チョン・チョンフィ記者
←金属労組GM大宇 非正規職支会所属ファン・ホイン(アーチ上の籠城者中 左側),イ・ジュンサム組合員が1日午後、仁川、富平区、葛山洞のGM大宇,富平工場正門上の構造物に上がり "GM大宇は非正規解雇労働者を復職させろ!" 、"GM大宇は不法派遣を中断し正規職化を実施せよ!" と書かれた横断幕をかけ、籠城している。2人の組合員が上がった正門上の構造物は地上8~9mの高さだ。 富平/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
1日午前6時20分、仁川市、富平区のGM大宇自動車工場正門。まだ夜が明ける前に闇を抜け2人の男が折り畳み式はしごを伸ばし、正門上の広告看板に上がった。高さ9mほどの広告塔鉄骨構造物に足を踏んだ瞬間、ファン・ホイン(40)氏の頭の中には厳しかった去る3年余りの歳月が蘇った。
彼は2006年5月、社内請負業者のS社所属としてGM大宇車,富平工場で仕事を始めた。工場内でリフト車を走らせ、各種組み立て品を運ぶのが彼の仕事だった。正規職労働者から現場教育を受け、彼らと共に仕事をしたが彼には‘社内下請け労働者’という烙印が捺されていた。いくら熱心に仕事をしても、月給は正規職の半分を少し越える水準だった。
次の年の初めから生産性向上という名分で社内下請け労働者が契約解約され始めた。彼は雇用不安を感じる他の社内下請け労働者と共に、その年の9月2日 労組を結成した。そして2週間後、労組副支部長を引き受けた彼に解雇通知が舞い込んだ。入社時、大卒学歴を履歴書に書かなかったたというのが理由だった。彼が入社する時には、下請け業者の社長らは 「他の労働者と違和感が生じる」 として、わざと大卒学歴を隠すことを要求した。その年末まで、そのような形で切られていった組合員が40人余りに達する。
ファン氏はその後、会社の西門のそばにテントを張り野宿座り込みを始めた。仁川地方労働委員会と中央労働委員会に不当解雇救済申請をしたが、結局 笑ったのは会社側だった。同僚たちが富平区庁前の閉回路テレビ(CCTV)鉄塔に上がり座り込みをした2008年1月、ファン氏も富平駅前の鉄塔に上がったが、世間は彼らの声に耳を傾けなかった。
開発利益の公平分配を要求する撤去民が望楼に上がるように、ファン氏がこの日、同じく解雇者のイ・ジュンサム(33)氏とともに広告看板に上がり無期限籠城に入ったのも生きるためだ。復職と共に元請け会社であるGM大宇自動車が直接雇用をしろというのが彼らの要求事項だ。ファン氏は広告看板下の<ハンギョレ>記者とした通話で「非正規職には安定した職場も、未来設計もない」として「正規職化が実現する時まで降りない」と話した。
全国金属労組GM大宇車支部組合員らと社会進歩連帯会員など100人余りは、この日 会社正門前で集会を開き、不法派遣の中断と正規職化を会社側に要求した。GM大宇車には請負を装った不法派遣はないという雇用労働部の先月の実態調査結果が不良の塊りという批判もあふれた。労組側が2人の籠城者が尻に敷く合板を広告看板に上げようとする過程では、会社側と小競合いが起きもした。
現代車蔚山工場に続き、GM大宇車富平工場でも「本当の社長が雇用せよ」という間接雇用労働者たちの声が鳴り響いている。
仁川/チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/451679.html 訳J.S