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サウナ避難 9日目 "政府が何をしたのか?"

原文入力:2010-12-01午後08:36:03(1559字)
北 延坪島砲撃以後
延坪島住民たち‘当てもなく放置’墳痛

キム・ヨンファン記者

←延坪島から避難した住民たちが28日午前、臨時宿舎の仁川、新興洞のあるサウナで三々五々集まり話をしながら休んでいる。 仁川/タク・キヒョン先任記者 khtak@hani.co.kr

生活対策 仁川市に押し付けて
特別交付金 10億ウォンが全て
"復旧費用だけ実費支援" 立場
北韓軍の砲撃により延坪島をあわてて抜け出た住民1300人余りが1日、仁川のサウナや旅館、親戚の家などを転々とし、9日目にわたり当てのない‘難民生活’を続けている。だが、今までに政府が住民たちに支援したことは、特別交付金10億ウォンのみで、仁川市が物色中の仮住居準備方案も住民たちの願いとは距離が遠く待避した住民たちの不満が高まっている。

"今までに政府がしたことは昨日になって生活費100万ウォンくれただけだ。下着もない状況なのに…。いったい政府が何を考えているのか分からない。"

この日、住民たちが待避している仁川、中区のサウナで会ったノ・某(43・延坪面、東部里)氏は 「キム・ファンシク国務総理も立ち寄ったが、それで何をするのか」として墳痛をぶちまけた。

仁川市は住民たちに‘仮住居’として京畿金浦市のアパート(未分譲155世帯)に移転する方案を提示したが、住民代表ら多数が反対し失敗に終わった。チェ・ソンイル延坪面非常対策委員長は「生活圏の仁川沿岸埠頭まで2時間もかかる金浦に移住するのは第2の避難をしろということ」とし反対理由を語った。気温は零下に下がり真冬に入っているが、延坪島住民たちが臨時に留まる空間すら確定できないまま異郷に滞留している。

住民たちは何よりも‘永久的に安定したところへ移転すること’を願っているが、政府は延坪島が‘空き島’になる可能性があるなどの理由で全く検討しない態度だ。

行政安全部は当面の住民対策を仁川市に任せ手をこまぬいている状態だ。すでに渡した特別交付金支援の他には、これ以上 支援する根拠がないということだ。

ただしこの日、民間防衛基本法により延坪島住民たちに住宅復旧費用などを全額支援する方針だと明らかにした。‘特別災難区域宣布’方案は、今回の事態が台風・洪水・火災など特別災難区域宣布要件に該当せず、住民支援金も多くても900万ウォンに止まるという理由からだ。アン・ビョンユン行安部災難対策課長は「延坪島事態は自然災難ではなく、敵の侵攻などにより国民が困難を被る民間防衛事態」だとし「民間防衛基本法により住宅破損にともなう復旧費用を全額実費で支援するというのが政府の立場」と話した。

仁川市はこの日、生活救護金・就労事業費・臨時住居費など待避住民緊急救護対策費140余億ウォン、住宅被害復旧費など公共施設復旧費など130余億ウォン、生業被害補償費 7億ウォン、西海5島での定住条件対策費840余億ウォンなど計3400億ウォンを支援することを政府に公式建議した。だが、具体的な支援範囲と規模は閣僚会議が開かれる来週火曜日に輪郭が出てくるものと見られる。
サウナに留まっているパク・トゥヨン(77)氏は「延坪島にはやく帰りたいが、政府がそれを少し早くしてくれたら良いのだが」と話した。延坪島で海兵隊官舎工事をしていて亡くなった民間人2人は葬儀さえ行えずにいる。

仁川/キム・ヨンファン、ソンチェ・ギョンファ記者、キム・ヒョンデ先任記者 ywkim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/451664.html 訳J.S