原文入力:2010-11-29午後09:23:46(989字)
‘SK一族’の2世であるチェ・チョルウォン M&M前代表が自身の会社役職員らが多数見守る中で、雇用継承問題で葛藤を生じさせてきた貨物連帯支会長を野球バットと拳でむやみに殴り‘殴られ代’として小切手を投げたという。1発あたり100万ウォンずつと好き勝手に決め乱暴を犯した後、「タダで殴った訳じゃない」という反応まで見せた。金さえ払えば人を殴ってもかまわないという態度だ。金さえあれば何でもできるという浅はかな考えと、そのような考えを平気で行動に移した厚かましさに驚かざるを得ない。
こういうことが不法なことは言うまでもない。乱暴を行った当事者もこれを知らないわけではないだろう。それでも遠慮なく組織暴力団を連想させる暴行を犯した。金で全て解決できると信じていなければ、とてもそうはできなかっただろう。実際にそれでなくとも色々な財閥2・3世が金の力を借りて今回のような暴行を犯し、また大きな処罰もなしに解放された経緯がある。そんなことが度重なったために、今回のような呆れ返る無法行為まで起きたのだ。
物神主義に溺れ人間性を喪失した姿に背筋が寒くなる。大きくなった子供を持つ50代の労働者家長をそこまで蔑視した財閥家2世の乱暴からは人間の尊厳性に対する尊重は見当たらない。金がなく無力な人々には何をしてもかまわないという弱肉強食の姿があるだけだ。それでもこの財閥家2世側は暴行にあった労働者を相手に、反対に損害賠償訴訟を起こしたという。殴られ代だとして投げた金まで再び奪い取ろうとしていると見るほかはない。社会一般の道徳律や良識などにはお構いなしという破廉恥と無慈悲がどこまで続くのか恐ろしい。
こうしたことをそのまま見過ごしてはならない。金をやって人を殴る行為に目をとじてやり過ごすならば、無法天下を容認することになる。法と国家体制を危険にすることでもある。金で処罰をまぬがれることが繰り返されてもならない。厳正に捜査し厳重に処罰することが正しい。金ではどうにもならないこともあるということを明確に示さなければならない。
原文: 訳J.S