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米空母 西海に移動…北、西海部隊に‘準戦時’命令

原文入力:2010-11-29午前08:28:24(1552字)
ジージワシントン号 他 地上偵察機も初投入
今日から対空防御・潜水艦探知など訓練
作戦圏 1000km…北全域・中国一部 含む

クォン・ヒョクチョル記者

←延坪島警戒強化 海軍艦艇らが28日午前、延坪島に砲声が聞こえ住民待避令が下された後、延坪島周辺を回り警戒を強化している。 延坪島/イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

28日朝6時。 韓国と米国の軍艦らが西海の約束された訓練水域に移動することで韓-米連合訓練が始まった。この日午後、約束された場所で会ったジョージ・ワシントン号(9万7000t級)等の米国側戦力と世宗大王艦(7600t級イージス艦)等の韓国側戦力は通信網を点検し連絡団を交換するなど訓練計画を確認した。

軍関係者はこの日「海上訓練は数百キロメートルにわたる海域で行われるので初日は両国艦艇らが約束した訓練海域に移動し訓練与件を造成し、海上警備作戦を行った」と話した。この関係者は「本格的な訓練は29日から行われ、対空防御と強襲訓練、海上自由攻防戦、潜水艦探知・防御訓練、連合機動軍需訓練など高難度精密戦術訓練を行う」と伝えた。これと共に戦闘爆撃機の武装爆撃と海上実射撃なども予定されている。

特に今回の訓練は夜間にも行うなど、より強力に進行されることが知られた。合同参謀本部関係者はこの日「今回の連合訓練は夜間訓練を含め24時間高強度に実施される」とし「訓練場所は通常的に海上訓練が行われる西海、於青島と格列飛列島海上などで、通常以上に北側海上で訓練するものではない」と明らかにした。

‘動く軍事基地’と呼ばれる米国の核航空母艦ジョージ・ワシントン号に載せられた航空機 FA-18は空中給油を受ければ1000kmでも戦闘が可能だ。

北韓全域と中国東北3省が米空母強襲団の作戦圏に入っているわけだ。

今回の訓練には韓-米連合訓練としては初めて高性能地上監視偵察機であるジョイント スターズ(J-STARS)も投入された。ジョイント スターズは高度9~12km上空から地上軍の地対地ミサイル、野戦軍機動、海岸砲および長距離砲基地など地上兵力および装備の動きを精密監視する。訓練期間にありうる北韓軍追加挑発を事前に把握し対応しようとする措置だ。

軍当局は北韓が韓-米連合訓練に対抗し△黄海道から地対艦ミサイルで攻撃したり△訓練海域に潜水艦艇が接近し魚雷攻撃をしたり△戦闘機で空母戦団を威嚇する方案があり得ると分析した。だが、韓-米連合情報監視戦力が圧倒的に優勢で、北韓が訓練中の空母強襲団に接近すること自体がかなり難しいと軍当局は見ている。

今回の連合訓練には駐日米軍に配置された最先端 F-22戦闘機も参加したことが知られたが、韓・米両国軍当局はこれを確認していない。

今回の訓練に韓国軍からはイージス艦の世宗大王艦(7600t級)と4500t級韓国型駆逐艦(KDX-Ⅱ) 2隻と哨戒艦、護衛艦、軍需支援艦、対潜水艦航空機(P3-C)等が参加する。
2008年12月に戦力化された世宗大王艦が韓-米連合訓練に参加することは今回が初めてだ。イージズ戦闘体系を備えた世宗大王艦は同時に1000ヶ余りの標的の探知・追跡が可能で、その内20ヶの標的を同時に攻撃することができる。韓国空軍戦闘爆撃機のF-15K 4機とKF-16 4機も訓練に参加する予定だ。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/451107.html 訳J.S