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米空母部隊 平沢近隣まで北上…‘対北 武力示威’強化

原文入力:2010-11-26午後10:55:12(1553字)
北 地対艦ミサイルなど射程圏抜け出した所で訓練
核母艦 ジョージ・ワシントン号は全南以南 公海上で待機

クォン・ヒョクチョル記者、イ・セヨン記者

←韓米連合訓練概要

北韓が報復打撃を公言した西海上で韓-米連合軍事訓練が米国ジョージ・ワシントン号空母強襲団などが参加した中で28日から来月1日まで行われる。
韓-米両国は今回の訓練が通常の訓練であり防御訓練だと説明するが、訓練海域を初めて西海中部に引き上げるなど、対北韓武力示威の性格を大きく強化した。軍関係者は26日「過去にも米空母が西海側にきたことはあるが、その時は南西海であった」として「今回の訓練のように空母強襲団が忠南,格列飛列島近隣海域まで上がってくるのは初めて」と話した。

←ウォルター シャープ韓米連合司令官(前列中央)と韓国軍指揮官らが26日午前、延坪島、北韓砲撃被害現場を視察しながら話している。延坪島/共同取材

中国が注目している核母艦ジョージ・ワシントン号は、訓練期間に全南以南公海上に留まると発表された。韓-米両国軍は訓練海域も京畿平沢以南に限定する計画という。北韓、黄海道海岸基地に配置された射距離83~95kmのサムリット、シルクワーム地対艦ミサイル、射距離46kmの対艦スティックスミサイルが届かない海域で訓練をするということだ。

訓練がこういう方式で進行されれば、北韓のいわゆる‘報復打撃’は難しいというのが軍関係者らの分析だ。北韓地対艦ミサイルは射程距離が届かず、戦闘機は先端探知装備を備えた空母に接近すること自体が容易ではないということだ。

今回の訓練の空母強襲団には巡洋艦カウペンス艦(9600t級),9750t級イージス駆逐艦のシャイロ艦とスターダム艦、フィッツジェラルド艦などが参加する。イージズ駆逐艦一隻は平壌など北韓核心施設を精密打撃できるトマホーク巡航ミサイル100余基で武装している。

空母が搭載する空中早期警報機(E-2C)は‘空飛ぶレーダー基地’と呼ばれ、遠くにある敵機と地上の状況を探知・分析する。ジョージ・ワシントン号は戦闘爆撃機のスーパーホーネット(F/A-18E/F)とホーネット(F/A-18A/C)等の航空機80機余りを搭載する。韓国側からは韓国型駆逐艦(KDX-II) 2隻、哨戒艦、護衛艦、軍需支援艦、対潜哨戒機などが訓練に参加する。

軍関係者は 「訓練区域が北方境界線(NLL)付近ではないが、航空強襲および対空防御と水上戦遂行能力を重点的に練習する」として「ジョージ・ワシントン号が参加した去る7月の東海上 韓-米連合訓練(不屈の意志)より強化された訓練になるだろう」と話した。米国原子力推進潜水艦は参加しないが、韓国潜水艦が仮想敵の役割を引き受け、対潜水艦訓練もなされると発表された。

訓練場所が北方境界線から遠く離れたところであり、ペクリョン島・延坪島など西海5島に駐留した海兵隊は今回の訓練に参加しない。海兵隊は西海韓-米連合訓練初日の28日、忠南、万里浦で護国訓練の一環として連隊級上陸訓練を行う。

韓-米両国は今回の訓練を防御的なものと説明する。だが、軍事専門月刊<D&D FOCUS>のキム・ジョンデ編集長は 「空母強襲団の構成・作戦範囲・火力などを勘案する時、攻撃型・防御型の区分は無意味だ」とし「防御訓練というのは政治的修辞に過ぎない」と指摘した。クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/450925.html 訳J.S