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[北、延坪島砲撃] 楊潔ツ 訪韓 突然延期 なぜ?

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/450690.html

原文入力:2010-11-26午前09:07:48(1544字)
中国、外交部長訪韓 取り消し…韓-米 西海訓練に‘抗議性’
2日前に延期 欠礼…政府 "あらかじめ了解得て"
‘訪韓→韓国支持’誤解 避けようとする意図も
温家宝 "軍事挑発反対" …北・韓・米 狙い

パク・ミンヒ記者、イ・ヨンイン記者

 北韓の延坪島砲撃と韓-米の西海連合軍事訓練に伴う韓半島の緊迫した情勢の中で、楊潔ツ 中国外交部長が26~27日に予定された韓国訪問を突然延期した。我が国外交通商部当局者は25日 「24日夜11時40分に中国側から駐中韓国大使館側に連絡し、楊部長の訪韓を日程上の理由でやむをえず延期した」と明らかにした。この当局者は「中国は丁重に了解を求め、訪韓時期は今後協議していく予定」としつつ波紋拡散の遮断に出た。

だが、中国の通知時点が訪韓のわずか二日前であること加え、韓国と米国が航空母艦を動員した西海連合軍事訓練を発表した直後という点に照らして、事実上の訪韓取り消しと解説される。中国が‘外交的欠礼’と見られかねないにも関わらず訪韓を延期したことは、韓-米連合訓練に対する‘迂迴的抗議’表示とともに、‘責任ある役割’を注文する国際社会の圧力の中で砲撃被害者の韓国を訪問することに対する政治的・外交的負担が作用したものと見られる。

洪磊中国外交部スポークスマンは25日、定例ブリーフィングで 「(韓-米訓練)関連報道を注意深く見守っており憂慮を表明する」と明らかにした。ロシアを訪問中の温家宝中国総理が24日(現地時間) 「いかなる軍事的挑発にも反対する」という立場を明らかにしたのも、北韓の挑発と韓-米軍事訓練を全て念頭に置いた‘多目的布石’と解説される。天安艦事件以後、長期にわたる葛藤を経て回復の兆しを見せていた韓-中関係が再び対北韓政策を巡り‘悪材料’に出会ったわけだ。

北韓を統制できる唯一の鍵を握る中国の歩みに関心が集中する中で、中国は北韓をかばうような‘両非難論’を守りながら、天安艦沈没以後と類似した軌跡に従いつつある。洪磊 スポークスマンは25日 「(延坪島)砲撃)事件の原因については互いに異なる意見がある」とし、北韓を責任者と名指しすることを拒否した。温総理が24日「関連各国は最大の自制力を発揮するべきで、国際社会も緊張局面の緩和に役立たなければならない」とし、6者会談再開を強調したのも砲撃挑発の責任所在を追及するよりは安定と現状維持に出ようとする中国の原則論を強調したものと解釈される。

だが、北韓の挑発は今年、対北韓戦略的影響力を拡大してきた中国の国益にも大きな打撃をこうむらせたという点で、中国が長期的には対北韓政策再検討に出るという観測も出ている。<環球時報>は25日付 1面記事で北韓を "怒った獣" (怒獣)と描写しながら、 "西側は中国が出て北韓を管理しろと要求するが、中国は北韓の操縦者ではなく、中国社会の北韓に対する態度も分裂しており、中国外交も北韓に対する‘特効薬’を持っていない" と、中国の困惑状況を強調した。

北京の外交消息筋は「北韓のウラニウム濃縮施設公開と延坪島砲撃により、金正日北韓国防委員長を2回も招請歓待し、後継体制を支援、北韓の経済開放を強調してきた中国政府の体面が大きく傷ついた」とし 「まだ表面化してはいないものの、中国は対北韓政策を再考中だろう」と予想した。北京/パク・ミンヒ特派員、イ・ヨンイン記者 minggu@hani.co.kr

原文: 訳J.S