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南 "交戦規則 全面改定" 北 "挑発時は強力報復"

原文入力:2010-11-25午後11:16:18(1377字)

ファン・ジュンボム記者、イ・ヨンイン記者

←北韓が延坪島を砲撃した去る23日午後、海兵隊延坪部隊のK-9陣地に砲弾がさく烈し火炎が広がるなかで海兵隊員が対応射撃を準備している。 国防部提供

政府は25日 大統領府で李明博大統領主催で北韓の延坪島砲撃関連緊急安保経済点検会議を開き、民間攻撃に対応できるよう軍交戦規則を直すことにした。軍交戦規則の強化はややもすれば戦争拡大の危険を招きかねず、改定権限が韓国政府ではなく国連軍司令部(韓米連合軍司令部)にあるという点で論難が予想される。これと共に北韓は‘挑発時は追加的な物理的報復打撃’を公言しており、南北間に緊張が高まっている。

政府は国務総理と国防・外交・企画財政部など外交・安保・経済関連長官11人が集まったこの日の会議で「既存の交戦規則が戦争拡大防止を念頭に置いていることから消極的な側面があったと評価し、北韓の挑発に対応する発想自体を変えることができる交戦規則を用意しなければならないということで意見を集約した」とホン・サンピョ大統領府広報首席が伝えた。ホン首席は「民間への攻撃と軍への攻撃を区分し、対応水準を差別化する内容も含まれる」と明らかにした。

これと関連して合同参謀本部はこの日 ブリーフィングで「交戦規則を積極的な概念に発展させること」としつつ「国連軍司令部および韓米連合司令部と協議して変えていくだろう」と話した。政府当局者は 「現行‘停戦時交戦規則’は軍人と軍人、軍隊と軍隊間の衝突時に戦争拡大を防止しようとの趣旨で作られた作戦例規だ」とし「民間人が攻撃を受けた時に適用する交戦規則がなく、それを含む内容に改定する計画」と明らかにした。

政府はまたこの日、安保経済点検会議で地上戦力を含め、西海5島地域に戦力を大幅増強し、北韓の非対称威嚇に備えた予算を優先投入することにした。イ大統領は会議で「西海地域に実質的な警戒態勢を強化しろ」とし「西海5島のような脆弱地は局地戦と非対称戦略に備え世界最高の装備を整え徹底して対応しろ」と指示した。

また、政府は2006年に決めた西海5島地域海兵隊兵力縮小計画を白紙化し、戦力強化を推進することにした。西海5島地域住民の安全対策も総合的に準備することにした。

北韓軍板門店代表部はUN司令部の将軍級会談提案を拒否しながら「南朝鮮(韓国)傀儡好戦者が未だに気が付かず再び無分別な軍事的挑発を敢行するならば、我が(北韓)軍隊は躊躇なく2次、3次の強力な物理的報復打撃を加えることになるだろう」という内容の通知文を米軍側に送ったと北韓<朝鮮中央通信>がこの日 報道した。北韓軍板門店代表部は通知文で南側の砲撃訓練に対し 「徹頭徹尾、事前に計画された故意的な軍事的挑発であり、事実上の戦争行為」とし「今回起きた事態は停戦協定の違反者が南朝鮮であり、西海に紛争の火種を植えたのは米国という事実を示している」と主張した。

ファン・ジュンボム、イ・ヨンイン記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/450686.html 訳J.S