原文入力:2010-11-25午前08:47:03(1554字)
25ヶ事業場 調査 大宇造船など3ヶ所だけ摘発
起亜車・GM大宇など完成車業者 1件もなし
処罰も‘警告措置’に止まる…‘庇いだて’批判 あふれる
チョン・チョンフィ記者
←現代車非正規職闘争勝利決議 非正規職の正規職化を要求してストライキ中の現代自動車蔚山・全州・牙山工場の非正規職支部組合員らが24日午後、蔚山市、北区、楊亭洞の現代自動車蔚山工場正門前で‘現代車非正規職ストライキ闘争勝利決議大会’を開いている。 蔚山/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
‘現代車不法派遣’事態の波紋が続く中で、雇用労働部が出した社内下請け実態点検結果が不良・庇いだて調査だという批判に直面した。
クォン・ヨンスン雇用労働部雇用平等政策官は24日、政府果川庁舎で開かれた記者ブリーフィングで 「社内下請け労働者が多く、労・使団体から問題提起された事業場25ヶ所を調査した結果、3ヶの事業場で不法派遣事例を確認した」と明らかにした。雇用部は大宇造船海洋の社内下請け業者で不法派遣がなされた事実を確認し警告措置した。また、韓国太陽誘電と当部CNIの場合、元請け・下請け労働者が混ざって仕事をしており、元請けが下請け労働者に作業指示をするなど不法派遣を犯していたことが確認された。
ノキアTMCは実態調査途中に不法素地が大きいと指摘されるや327人の社内下請け労働者を直接雇用する措置を取ったと雇用部は伝えた。蔚山・全州・牙山など現代車3ヶ工場とタータ大宇商用車労組は不良調査を憂慮し実態調査に参加しなかった。
今回の調査結果について労働界は起亜車とGM大宇など他の完成車業者で不法派遣が1件も明らかになっていないなど不良だらけと指摘した。
最近では元・下請け労働者が一ケ所に混じって仕事をしなくとも、下請け労働者が元請け側から実際の作業指示を受けるなど不法派遣の様態が変わっているにも関わらず、雇用部が質的な評価なしで以前の基準を適用し結果的に使用者側に‘免罪符’を与えただけという見解だ。
イ・サンホン全国金属労組研究委員は「質的な部分は置いたまま、表面だけ問い詰めた不良調査」と批判した。
雇用部が不法派遣を確認しても、法にともなう処罰をしないことを決めたことについても使用者の‘モラルハザード’を呼び起こす偏向的措置という批判が出ている。
雇用部は元請けの法違反が確認された2ヶ業者に該当下請け労働者を直接雇用したり、適法な請負に切り替えろと指示することに止まった。‘派遣勤労者保護などに関する法’は、不法派遣をしたり受けた事業者を 「3年以下の懲役または、2千万ウォン以下の罰金に処する」と規定している。
雇用部は去る国政監査の時も、2007~09年1339ヶ元・下請け業者を対象に実態点検を行い、7ヶ業者を不法派遣業者と判断しても、ただ1ヶ所だけを起訴意見で検察に送検したことが明らかになり、イ・ミギョン民主党議員から「取り締まりから手を離している」という指摘を受けたことがある。
ウ・ムンスク全国民主労働組合総連盟政策局長は「雇用部が不法派遣を厳格に判断せず、調査結果がかえって免罪符を上げる格好になってしまった」とし「処罰の代わりに言葉だけで是正措置をしなさいと言っているとして、使用者らの間には引き続き法を犯しても大丈夫だという考えが蔓延している」と話した。
チョン・チョンフィ記者symbio@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/450500.html 訳J.S