原文入力:2010-11-22午後08:47:22(1320字)
ヘッカー所長、寧辺訪問 報告書通じ明らかに
ボズワース "現 対北政策 廃棄しない"
クォン・テホ記者、イ・ヨンイン記者
北韓が最近、米国の核専門家ジークフリード ヘッカー スタンフォード大国際安保協力センター所長に公開したウラニウム濃縮施設の遠心分離機を通じて1年に核爆弾2個を作れる能力を持つことになるという憂慮が21日(現地時間)提起された。
北韓、寧辺原子炉地域一帯を見て帰ってきたヘッカー所長は20日に公開した寧辺核施設訪問報告書を通じ 「北韓の主張どおり年間8000? のSWU(濃縮サービス単位)容量を持つ遠心分離機2000基を北韓が持っているとすれば、高濃縮ウラニウムを年間最大40?まで生産できる」と主張した。これは1年に核爆弾2個を作ることができる量だとヘッカー博士は説明した。
デービッド オルブライト科学国際安保研究所所長とポール プレノン首席研究員は21日 「寧辺に2000基の遠心分離機を構築した工場をこのように素早く作ったということは、この工場が北韓の初の遠心分離機設備ではないこともありうるということを示す」と話し、遠心分離機がまた別の地域で秘密裏にすでに構築されている可能性に言及した。
ロバート ゲイツ米国国防長官は21日、ボリビアを訪問する途中で記者らと会い「北韓が核兵器プログラムを永く進行してきており、核兵器を保有していると信じている」として「こういう濃縮施設が存在すると仮定する時、明確に核兵器を追加開発できる潜在力を北韓に抱かせること」と話した。
北韓は今回ヘッカー所長に北韓-米国関係が根本的に改善されない限り、非核化を履行しないという意を繰り返し強調したと知られた。ヘッカー所長は「今回の北韓訪問期間に会った北韓官僚らは明らかな語調で‘北韓-米国関係の根本的変化なしでは非核化はありえない’と明らかにした」と伝えた。ヘッカー所長はまた「‘ある北韓政府高位要人’はビル クリントン行政府当時、マドリン オルブライト国務長官の北韓訪問につながった2000年10月の北韓-米国共同コミュニケが問題解決の良い出発点だと話した」と伝えた。北韓-米国共同コミュニケは2000年10月に両国が締結した共同声明で、相互敵対意思撤回、経済協力、停戦協定の平和体制転換などの努力を含んでいる。
しかし米国行政府は当分、既存対北政策を修正するつもりはないように見える。スチーブン ボズワース米国対北政策特別代表は22日、ソウル、世宗路の政府庁舎で行った略式会見で 「今回のことで対北政策が失敗したという評価は受け入れたくなく、(現)対北政策を廃棄しないだろう」と明らかにした。しかし、ボズワース代表は「最近起きた状況を考慮し、必要ならば‘対北政策’を再調整するだろう」と話し、政策調整の余地は置いた。
ワシントン/クォン・テホ特派員、イ・ヨンイン記者 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S