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米 ジョーンズホプキンス大学院生ら 月岳山へ来た理由は

原文入力:2010-11-21午後09:48:03(1671字)
ソ・ジェジョン教授の講義を聞く10名
公耳洞 分かち合いキムチ漬け行事に参加
"過去史に関心を持つことになりました"

キム・ミンギョン記者

←米国ジョーンズホプキンス大国際大学院の学生たちが21日午前、忠北、忠州市、サル味面で開かれた‘分かち合いキムチ漬け’行事に参加し、慰安婦ハルモニたちの憩いの場である‘ナムヌの家’に届けるキムチを漬けている。

 "慰安婦ハルモニが召し上がるキムチ190?を漬けます" 21日午前、70世帯100人余りが暮らしている忠清北道、忠州市、サル味面、月岳山、公耳洞の村に‘韓国戦争’以来、最も多くの外国人が現れた。米国ジョーンズホプキンス大国際大学院でこの学校のソ・ジェジョン教授が進める‘二つの韓国’の授業を聞く大学院生たちだった。外国人10人がこの村を訪ねてきた理由は、キムチを漬けるためだ。

ゴム手袋と長靴、エプロンで支度をしたこれらの学生たちは前日に塩漬けにしておいた白菜を水で洗い本格的なキムチ漬けをはじめた。皆、箸で上手にキムチをつかむことができる水準だが、実際にキムチを漬けてみるのは初めてと言った。腕と服がキムチの薬味だらけになったが、キムチを漬けるのが面白く笑い声が絶えなかった。そばではこの村の‘元老’ハルモニたちが数十年のノウハウが宿った白菜薬味の製造法を伝授するのに夢中だった。

学生たちを引率したソ教授は昨年から自身の授業を聞く米国の大学院生たちと共にキムチ漬け行事に参加している。学生たちは学校の支援を受け、去る20日から1週間の日程で韓国を訪れ、この日に漬けた10?など白菜キムチ19箱を京畿道広州にある慰安婦ハルモニの憩いの場‘ナムヌの家’に直接届けた。材料代などは全て自分たちで負担した。

学生たちはキムチを漬けながら自然に慰安婦ハルモニたちの境遇や、韓国の白菜価格暴騰問題などについて話を交わした。この日の行事に参加したジャネット リー(Jeannette Lee・31)は「単純にキムチを‘作る’のではなく、もっと大切な何かを作るためのことと思え楽しい」とし「慰安婦ハルモニたちの経験とその後の人生に対してもっと知りたい」と言った。米国留学生のチェ・ナレ(24)氏は「国際大学院の学生たちは普段から政治や経済などに関心が高く、韓国の過去史はよく知らない」として「このように韓国にきて直接キムチを漬けて配達してみながら慰安婦ハルモニの問題など過去史にさらに多くの関心を持つことになるだろう」と話した。

この日の行事はこの村にある民族問題研究所研修院が用意した‘月岳山公耳洞分かち合いキムチ漬け’で、経済的貧困のために疎外されている独立活動家の子孫、慰安婦ハルモニ、徴兵・徴用被害者、民主化運動遺・家族などに年越し用のキムチを届けている。歴史研究所企画室長だったソ・ウヨン‘社団法人月岳山公耳洞’常任理事が独立活動家の子孫たちを支援しようと提案し2008年から始まった行事だ。今は研究所会員だけでなく民主化運動記念事業会、チャン・ジュンハ記念事業会、太平洋戦争被害者補償推進協議会なども参加している。19~21日に初めての行事が進行され、来る26~28日にもう一度キムチ漬け行事が開かれる。二度に分けて進行される行事にボランティアメンバーだけで150人余りが参加し、チョンガーキムチ600?と公耳洞で育てた親環境白菜で作った白菜キムチ4000?を漬ける。

ソ・ウヨン常任理事は「キムチ漬けをしながら私たちの歴史の被害者を考えることができ、漬けたキムチでその方々に実質的な助けを与えることができる行事として定着した」と紹介した。

忠州/文・写真 キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/449837.html 訳J.S