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‘不法携帯電話’を遮る‘グレンジャー’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/449665.html

原文入力:2010-11-19午後09:01:49(1265字)
検察、捜査微弱を理由にグレンジャー検事は再捜査
‘不良・庇いだて’疑惑 大統領府不法携帯電話は持ちこたえ
‘二重定規’俎上に上がる

キム・テギュ記者

キム・ジュンギュ検察総長が特任検事を任命し‘グレンジャー検事事件’の再捜査を指示したが、国民的関心事になっている‘大統領府不法携帯電話’事件に対しては一様に再捜査不可の立場を守っている。‘相似形’である両事件に対する検察首脳部の相反する態度について検察内部でも理解し難いという反応が出てきている。

去る16日、最高検察庁はグレンジャー検事事件を再捜査する理由として‘捜査微弱’を挙げた。事件請託の代価として部長検事に車両代金3400万ウォンが渡されたという物証と共にソウル中央地検に告発状が受け付けられたが、これを‘債権-債務関係’と結論を下し、関連者を無嫌疑処分してしまった捜査が不十分だったという判断だ。

大統領府不法携帯電話捜査についても、検察は「できるかぎるの捜査はした」とするが、生ぬるく見えることは同じだ。ソウル中央地検捜査チーム(チーム長 オ・ジョンドン)は民間人査察捜査過程でも大統領府チェ・某行政官が開設した不法携帯電話が国務総理室公職倫理支援官室の組織的な証拠隠滅に活用された事実を‘認知’ししても、検事が‘ソウル市内某所’に出て行き調査した。その上、不法携帯電話開設経緯など基本的な陳述さえも確保できないまま調査を終えた。イ・ヨンホ前大統領府雇用労使秘書官も6時間の調査で不起訴処分とした。

捜査チームが‘大統領府門の敷居’にためらい、より一層疑惑を大きくしたこの事件については、イ・クィナム法務長官、キム総長、ノ・ファンギュン ソウル中央地検長が揃って口裏を合わせたように「新しい証拠や疑惑があってこそ可能だ」とし、再捜査の可能性を排除している。釈然としない不起訴処分で報道機関と野党で‘不良捜査’、‘手抜き捜査’論難が起きている点は同じだが、再捜査決定には全く違う基準を適用しているわけだ。

偶然にもこの両事件の捜査ラインは‘ノ・ファンギュン地検長-シン・ギョンシク1次長-オ・ジョンドン部長’で全く同じだ。

ソウル地域検察庁のある検事は「グレンジャー検事再捜査が可能ならば、不法携帯電話も同じこと」として「不法携帯電話再捜査を避けるために、グレンジャー検事再捜査を選択したように見える」と話した。負担が途方もなく大きい大統領府よりは、すでに退職した‘前官検事’がたやすい選択だったことという話だ。

これに対し最高検察庁関係者は「民間人査察事件は新事実が発見されない限り、再捜査をしても成果を得ることができないことという判断がある」と話した。

キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

原文: 訳J.S