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韓国、日・中と多者連合が必要

原文入力:2010-11-19午前09:41:48(1235字)
西ドイツ‘東方政策’教訓にすべき

チェ・ウォンヒョン記者

←姜尚中 東京大韓国研究センター長

最近、東アジアで韓・米・日 対 北・中・ロという冷戦的対決構図が再現されるかも知れないという憂慮が高い。領有権紛争など過去問題に足かせをかけられ東アジアの和解と協力が前進できない状況だ。
‘2010ハンギョレ-釜山国際シンポジウム’に参加するため、釜山に来た姜尚中 東京大教授(現代韓国研究センターセンター長)にこの問題をどのように解いていくかを尋ねた。永く東アジア共同体構想を悩んできた彼は 「韓国、日本など東アジア諸国が米国とのみ同盟を結ぶ‘二者間関係’を越え、多国間の安保・平和ネットワークを結ばなければならない」と強調した。

彼は東アジアの現情勢を「米国と中国が激烈な覇権競争を行う中で、個別国家らが経済協力・安全保障を巡り探索の動きを行っている状況」と表現した。それに沿えば、経済分野で中国が主導している‘ASEAN+韓・中・日3国’協力方案と、米国が中心となりアジア個別国家らとの同盟を強化する‘環太平洋戦略的パートナーシップ’(TPP)が角逐を行っているのが代表的な例だ。

こうした中、日本は自民党から民主党へ50年ぶりの政権交替を成し遂げたが、現在 伝統的に維持してきた米国との安保同盟により一層片寄っている状況だ。姜教授はこれを「危機状況に対する緊急避難所として米国に対する依存を強化している」と解釈した。日本は相変らず過去の体制の根元が深く、新しいビジョンを作り出せずにいるということだ。

問題は韓国だ。姜教授によれば、安保的には北韓との関係が、経済的には中国との関係が関わっている韓国は、米-中の覇権争いで最も難しい位置に立っている。「もし韓・米・日間に安保・経済同盟が形成されれば、北韓と中国から大きな反発を買うことになるだろう」と彼は話した。

そうした点で今の韓国状況は去る冷戦時期の旧西ドイツと似ている。姜教授が韓国政府に対して「国家の枠組みを越えた地域的平和体制を構築し統一を引き出した旧西ドイツの‘東方政策’を参考にしなければならない」と助言する所以だ。日本と韓国がヨーロッパでのドイツとフランスのような役割を果たす時、東アジア平和体制の構築が可能だということだ。そうするためには旧西ドイツがフランス・英国など他のヨーロッパ諸国と多者間連合をしたように、東アジアの場合は個別国家らが米国との二者間連合だけ結んでいる現実が変わらなければなければならないと力説した。彼はこの話が尊敬する金大中前大統領がいつもした話だと付け加えた。

釜山/チェ・ウォンヒョン記者 circle@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/449562.html 訳J.S