原文入力:2010-11-14午後07:27:13(1044字)
米 核専門家 "北韓訪問の時に聞いた" …政府 "根拠なし"
北‘高濃縮ウラニウム’新しいカードで米国圧迫 分析
ソン・ウォンジェ記者
北韓が寧辺核団地に実験用軽水炉1基を建設しているとジークフリード・ヘッカー前米国ロスアラモス核研究所長が明らかにした。
ヘッカー博士は去る13日、北京で記者らと会い「最近、北韓を訪問し軽水炉建設の事実を伝え聞き、軽水炉の発電容量は25~30MW(メガワット)」として「北韓が今まさに軽水炉を建設し始め、完成には数年かかるだろう」と予想した。
これに対し政府当局者らはひとまず軽水炉建設のための‘特異な動き’はまだ把握されていないと明らかにした。
ある政府当局者は14日「一部、用地掘削工事をしている姿は観測されるが、現在では北韓が軽水炉を建設するために工事に着手したと見るに足る情況はあらわれていない」と話した。
1994年ジュネーブ合意により米国と韓国などが新浦に建設中の1000MW級軽水炉建設工事が2次北核危機により2005年に中断された以後、北韓は独自の軽水炉建設意志を明らかにした。
北韓は去る4月<労働新聞>を通じ 「100%我々の原料と技術に基づいた軽水炉が力強く回る姿を目撃することになるだろう」と主張した経緯がある。
北韓が‘軽水炉建設’を繰り返し表明しているのは、核兵器開発のためのウラニウム濃縮プログラムを継続進行するという意を示唆し、米国を交渉テーブルに引き出そうとする圧迫戦術と分析される。ウラニウムは3%に低濃縮すれば軽水炉などの燃料として使われるが、90%以上に高濃縮すれば核兵器原料として使われる。北韓はこの間、使用済み核燃料を再処理するプルトニウム方式の核開発に活用してきた寧辺5MW級黒鉛減速原子炉の寿命が尽きようとしていることから、新しい核カードとしてウラニウム濃縮を前面に押し出す可能性があるという観測が提起されたことがある。
北韓がこの間、疑惑が提起されてきたウラニウム高濃縮プログラムの正当性を主張するために先制的に技術的関連性がある軽水炉用ウラニウム(低)濃縮の必要性を強調しているのではないかという見解もある。
ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr
原文: 訳J.S