原文入力:2010-11-10午後09:00:44(1388字)
保安強化が招いた‘寸劇’
糞尿・浄化槽処理施設まで中断
イム・ジソン記者、イ・スンジュン記者
←青い秋空の下の柿の木
主要20ヶ国(G20)首脳会議を明日に控えた10日、会議場所のソウル江南区コエックスでは財務次官会議などが進行される中で、ものものしい雰囲気が演出された。だが、行き過ぎた緊張感のためなのか、会議準備と警護を引き受けた人々の過剰意欲があちこちで苦々しい冷笑を産んでいる。
各国首脳たちが利用することになるコエックス3階入口には見事な柿が鈴なりにになった木が登場した。零下に下がった気温と激しい風にも柿の実は絶対に床へ落ちたりはしなかった。秘訣は針金だった。G20首脳会議準備委員会関係者は「風で柿が落ちるかと思い、針金で木に全て吊るしておいた」と話した。
柿は落ちなかったが、会議場に設置された一部の装備は問題を起こした。9日夕方7時には、地下のコエックスモールから会議場に上がるエスカレーター前の検索台2台の内の1台が故障した。退勤時間に人波が集まり、検索台前では数十人の市民が列をつくって待たなければならなかった。
厳重な検索に対する不満も相次いだ。9日夕方には会議場内の銀行の保安要員が持っていたガス銃のために諍いが起きた。該当保安要員は「検索の度にガス銃のために諍いが起きて、あまり荷が重い」として「誰かが身体捜索の原則を定めてくれたら良い」と不機嫌そうに話した。結局、10日午前 各検索台には 「会議警護人材と各国来賓を意味する黒色、赤色の秘標はそのまま通過し、行事準備要員とコエックス内勤務者を意味する緑色は本人確認だけしなさい」という折衷案が伝えられた。
10日午後1時頃にはコエックス東門前で「○○さん、結婚して下さい」という求愛文句を書いた紙を持っていたチン・某(30)氏が「1人示威も禁止」だとし制止する警察と口げんかを行い連行された。
‘緊急整形’に乗り出した所もある。南山周辺のホテルを利用する貴賓たちがコエックスに移動する道に位置した奨忠派出所はこの日、急に建物外壁をたてた。古い建物はそのままにして見栄えが良く薄い外壁を作り臨時に囲んだのだ。
強化された保安のためにコエックス周辺の飲み屋も悲鳴をあげた。コエックス近隣のある居酒屋は、数日前 常連顧客たちに "11日から4日間休業" という携帯メールを送った。コエックス近隣の遊興酒店のある職員は「警察が会議期間は営業するなという素振りを見せ、自主的に門を閉める雰囲気」と伝えた。近隣の飲食店事業主も「去る9月から区庁が突き出た看板を問題視し、これを撤去した」と話した。
10日から首脳会議が終わる12日まで3日間、糞尿および浄化槽処理施設稼動も中断された。ソウル市は仁川空港連結道路と近い西南水再生施設と蘭芝水再生センターなどへの糞尿・浄化槽運搬車両の搬入を全面中止させた。ソウル市関係者は「悪臭低減のために首脳会議期間中の搬入を中止した」と明らかにした。
イム・ジソン、イ・スンジュン記者 sun21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/448070.html 訳J.S