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検察、長官抜きで大統領府に不法携帯電話 直報告?

原文入力:2010-11-09午前08:39:29(1616字)
パク・ヨンソン議員 "イ・クィナム法務に不法携帯電話一歩遅れて報告"
検察 指揮体系抜け出し 大統領府と‘直取引’疑惑 提起

コ・ナム記者

←困惑 イ・クィナム法務部長官が8日午前、国会法制司法委員会で検察が請願警察親睦会ロビー疑惑を捜査しながら、国会議員11人の後援会事務室を押収捜索したことと関連し、与野党の議員らの質問が続くや困惑の表情をしている。 タク・キヒョン先任記者 khtak@hani.co.kr

パク・ヨンソン議員はこの日、国会法制司法委員会でイ・クィナム法務部長官に 「去る1日、長官は‘法廷で全て話されている’で答えたが、法廷で不法携帯電話とか借名電話に関する言及が全くなく、検察が提出したのは単に携帯電話番号一つ」として「それを持って長官がそのように答えたのは偽り答弁であるか、或いは内容を把握出来ない状態で答えたことではないのか」と問い質した。イ長官は不法携帯電話について初めて報告を受けた時点を最初は‘9月末か10月初め’と答え、追加質問で‘8月末か9月初め’と翻意した。

パク議員は続けて 「法務長官と検察総長が知らないことが、どこかのラインでか行われているということ、検察の指揮体系が揺れていることを深刻と考える」と話し、キム・ジュンギュ検察総長も一歩遅れてようやく不法携帯電話事件の報告を受けた可能性を提起した。

民主党が法務部長官や検察総長に‘大統領府不法携帯電話’が報告された時点を集中的に問い質すのは、ソウル中央地検が正式系統を通じずに捜査対象である大統領府との調整を試みたのではないかという疑問を持っているためだ。一線検察が個別事件に対し検察総長や法務部長官にいちいち報告する義務はないが、不法携帯電話事件は大統領府と関連した重大懸案という点で適正な系統を踏み報告するのが常識的な手続きだと民主党は判断している。

この事件を初めて暴露したイ・ソクヒョン議員は、この日<ハンギョレ>と行った通話で「一部政治検察が大統領府の顔色を見て検察指揮系統を排除したまま(大統領府と)直通した情況がある」と話した。イ議員は去る1日、国会対政府質問でも「ソウル中央地検長が不法携帯電話関連事件の波紋を憂慮し、大統領府民政首席と相談した後、捜査検事らに口封じをさせ‘内密調査事件としてのみ残しなさい’と指示し事件を隠ぺいしたという」という隠蔽疑惑を提起した経緯がある。

‘不良捜査’の指摘もこの日 繰り返し提起された。イ長官は不法携帯電話関連の初報告内容に対して 「‘借名携帯電話を(チェ・某行政官が)使ったが、起訴する程の証拠資料はない’と報告を受けた」として「(不法携帯電話で)何の話をしたのか、なぜ借りたのか追及したが、明確な返事は聞けなかった’と報告を受けた」と答えた。パク議員は「証拠隠滅が重要なことだと判断できなかったのか」と追及した。

一方、この日の法司委でイ・ジョンヒョン ハンナラ党議員は請願警察親睦会押収捜索と関連して「(押収捜索令状)正本を提示すべきなのに、検察が謄本や写本を提示したとすれば違法」と指摘した。

イ長官は「謄本を提示し執行し、法律文案には‘令状を提示する’となっているだけに‘正本’とはしていない」と反論した。ソウル地域のある判事は「判決執行の時、判決文正本を持って行くように原則的に令状原本を提示することが正しい」として「令状原本を提示しなければならないという‘令状原本主義’は恣意的な強制捜査を防ぐためだ。司法機関が率先して法を守らなければならない」と話した。

コ・ナム記者 dokko@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/447736.html 訳J.S