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検察‘大統領府’関連 不法携帯電話 記録 まるごと隠ぺい

原文入力:2010-11-08午前08:20:23(1551字)
裁判所提出時 不法携帯電話 行政官 所属・職責なく‘チェ・某氏’と表記

ノ・ヒョンウン記者

検察が国務総理室公職倫理支援官室(支援官室)の民間人不法査察捜査記録を裁判所に渡す時‘大統領府不法携帯電話’の通話内訳を除く関連捜査記録を全て脱落させていた事実が確認された。これに伴い、検察が支援官室と大統領府の連結輪を隠すため関連捜査資料をわざわざ除いたのではという疑惑が大きくなっている。

7日、検察と裁判所などによれば、検察が先月26日に裁判所に提出した捜査記録の中で、イ・ヨンホ当時大統領府雇用労使秘書官と彼の直属部下であるチェ・某行政官の陳述調書が抜けていることが確認された。特に検察は支援官室が押収捜索にあう直前の7月7日に不法携帯電話を作り、支援官室チャン・某主務官に伝達したチェ行政官について‘大統領府行政官’という職責と職位を除き、‘チェ・某氏’とだけ指摘された捜査報告書などを裁判所側に送っていたことが分かった。

検察が当時裁判所に出した証拠資料には支援官室チャン主務官が第三者名義で携帯電話を使ったという事実と、その携帯電話の通話目録程度だけが含まれていたことが明らかになった。結局、チェ行政官がいつ、どのように不法携帯電話を開設し、どんな経路でチャン主務官に伝達したのかに対する捜査内容は裁判所に伝えられなかったわけだ。

検察のこういう態度を巡り、‘民間人不法査察の上層部ライン=大統領府’という疑惑を裏付ける不法携帯電話の存在を隠そうとしたのではないかという指摘が出ている。不法査察の被害者であるキム・ジョンイク(56・前NSハンマウム代表)氏の弁護人であるチェ・カンウク弁護士は「これはイ・クィナム法務部長官が去る1日、国会対政府質問答弁で‘大統領府不法携帯電話に対し捜査を行い、該当記録を裁判所に提出した’と答えたことが偽りという傍証」として「不良捜査に続き、裁判過程でも真実を覆い隠そうとする意図と見える」と話した。

これに対し、シン・ギョンシク ソウル中央地検1次長検事は「借名電話捜査過程は捜査報告書などで裁判所に提出した」とし「捜査記録と証拠記録は分離することが原則であり、チェ行政官の陳述調書は支援官室の証拠隠滅疑惑に対する控訴維持とは関係がないので、あえて裁判所に提出する必要がなかった」と話した。

一方、不法携帯電話疑惑を初めて提起したイ・ソクヒョン民主党議員はこの日、記者懇談会を開き支援官室でまた別の証拠隠滅の試みがあったと主張した。イ議員は「(支援官室が)去る7月7日、水原の業者でハードディスクを永久削除する二日前からソウル、世運商店街にある4~5ヶの業者がハードディスクを消す能力があるということを知り接触した」とし「したがって支援官室が7月7日一日だけ不法携帯電話を使ったという主張は納得し難い」と主張した。

イ議員はまた「イ・ヨンホ前秘書官は支援官室が会食をする時に金一封を送り、本人が参加できなければイ・インギュ前支援官が‘大統領府メッセージ’としてイ前秘書官の激励性の話をきちんと朗読することさえした」とし 「イ前秘書官が国政監査直前に出国し(国政監査が終わった) 10月27日に帰国したが、検察は彼を出国禁止と被疑者身分で再召還し厳正に調査しなければならないだろう」と主張した。

ノ・ヒョンウン、イユ・チュヒョン、ソン・ギョンファ記者 goloke@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/447506.html 訳J.S