原文入力:2010-11-05午後07:46:44(1560字)
"無視・除け者、先任が恐ろしい" 首を括り14ヶ月後に息を引き取る
37㎏のお母さん‘苦痛の毎日’"加害の兵士 謝罪の一度もなく"
ソンチェ・ギョンファ記者
去る1日、京畿道城南市の国軍首都病院で‘植物人間’状態で入院していた海兵隊所属イ・某(21)二等兵が息をひきとった。イ二等兵は昨年9月30日、部隊で雨具で首を括り自ら命を絶とうと試みた。その日明け方5時50分頃、部隊宿舎2階欄干にぶら下がっていたイ二等兵を日直士官が発見し応急措置をした後、病院へ移送したがイ二等兵の意識は戻らなかった。1年2ヶ月間、看病を続けてきた家族たちはついに嗚咽した。
"殴られたりもしながら学ぶ、それが当然の道理というが、誰も恨みません。ただ自分自身を恨むだけです。" 彼は8枚の長い遺書を残した。慶北、浦項市にある海兵1師団所属で106㎜小隊士兵だったイ二等兵は部隊の中の継続的な殴打と除け者に耐えがたかったと書いた。「殴られたのは私なのに、もちろん私の誤りもあるが、なぜ私が疎外されなければならないんだろう?」、「殴られることは分かって海兵隊にきたので誰を恨みはしない。それに勝ち抜けなかった私が憎いだけで。これ以上106㎜小隊にいることはできなくて。すでに邪魔者にされてしまい、先任らの目つき一つ一つが恐ろしい….」
イ二等兵は昨年8月24日、該当部隊に配置された後 5日後に倒れ医務室で診療を受けた。その後、似たようなことが反復され、総合検診まで受けたが異常なしという判定を受けた。彼の遺書には医務室から復帰した後から先任兵らに人格的に無視され苦しんだ内容がそっくり記されていた。「痛くて、好きで痛いわけではないのに、私になぜこうするのか、ストレス解消する相手はいないから? どうか….」
自ら海兵隊を選択したことに対する痛切な後悔もあった。「私も入隊前には自信満々で学校に通い勉強して、子供たちと遊んで過ごした平凡な学生だったが、海兵隊に入って正確に実務部隊に入ってきて自分自身がこのように壊れるとは思わなかった。」
イ二等兵が1年以上にわたり入院していながら、家族も苦痛の時間を過ごさなければならなかった。植物人間として横たわった息子を世話して耐えたお母さんは、体重が37㎏以上には増えない。イ氏の弟(12)はこの間、兄が軍生活を元気に過ごしていると思っていたが、去る1日に兄の死亡消息を聞き衝撃から抜け出せずにいる。イ二等兵は遺書に「愛する、○○。 兄がいなくても屈せず生きなければだめだ」という言葉を残し、弟は自身のミニホームページを通じて 「兄さん、天国では楽しく過ごしてください」と答えた。
イ氏の伯父ハン・某(59)氏は「甥は他の人々が傷つくことを心配し遺書に詳しく書かなかったが、首をくくる何日か前に友人に電話し‘暗い部屋で集団で殴打された’と話したという」とし「自ら命を絶ったが軍隊が殺したのと同じこと」とし鬱憤をしずめることができなかった。ハン氏は「国に送った子供がこのように死んで帰ってきたが、甥を困らせた誰も謝罪をせず、誰がどのように責任を負ったのかも家族は知らない」と話した。
一方、海兵隊司令部関係者はこの日、イ二等兵の死亡責任と関連して「該当二等兵の日記帳に殴打に関する記録があり、所属小隊上等兵2人を調査した後、刑事処罰した」と明らかにした。 ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/447327.html 訳J.S