原文入力:2010-11-05午前09:22:52(1228字)
"テロ国 出身だからと…" 警察、教職員・学生動員し監視
ソク・ジンファン記者
警察が主要20ヶ国(G20)首脳会議を控え、特定国家の外国人留学生らの動向を監視してきたことが明らかになった。 特に警察は留学生監視のために学校教職員と学生たちまで動員していたことが確認され‘不法査察’論難がおきるものと見られる。
4日<ハンギョレ>による確認の結果、京畿道のある警察署外事係刑事は、先月から管轄地域のある大学院を訪ね、教職員や学生などに「ウズベキスタン留学生らの動向を把握してくれ」と要求した。警察が指定したこの学校のウズベキスタン留学生は計9人で、これらの日常生活や特異動向を知らせてくれという内容だった。警察はまた、これら留学生と共に寄宿舎に住む学生も訪ねて行き動向把握を要求した。去る1日には学校教職員もその学生に留学生9人の名前を具体的に名指しした電子メールを送り、再度 動向把握を要求した。
該当警察署関係者は「G20首脳会議を控え、テロ憂慮国家留学生の動向を把握する次元でしたこと」と説明した。この関係者は「特別な疑惑があるのではなく、警察が直接留学生らを訪ねて行くことはなかったし、このために信頼できる学校関係者と寄宿舎居住学生などにお願いしたまで」と明らかにした。警察は 「テロ支援国とテロ憂慮国に分類される国家出身の留学生らが動向把握の対象になった」とし「報告を受けてみたところ怪しい動向はなかった」と付け加えた。
こういう留学生査察はG20首脳会議を控え広範囲に進行していることが分かった。ソウルのある警察で外事係刑事は「大学の指導教授と寄宿舎管理人など周辺の人を通じ外国人留学生らの動向を間接的に把握している」と話した。また他の警察署の外事係刑事も "過ちを犯していないのに警察が直接調べれば問題になりえるので学校関係者たちを通じて動向を把握している" と伝えた。ある警察署の保安課長は「イラン・イラク・ウズベキスタンなどテロと関連した国家ならば該当国留学生らに対しては全て動向把握をしている」と打ち明けた。
これに対しソウル市内のある大学のウズベキスタン留学生(21)は「警察が留学生を潜在的テロ犯として見て不法査察をしたのが事実ならば、留学生たちが黙ってはいないだろう」と不快感を表わした。民主社会のための弁護士会のパク・ジュミン弁護士は 「警察が留学生らを対象に査察し大学教職員と学生まで動員したとすれば、これは明白な職権乱用」とし「査察対象はもちろん見張り役の基本権まで侵害した不法査察」と指摘した。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr
原文: 訳J.S