原文入力:2010-11-04午後06:30:29(1666字)
ノ・ファンギュン中央地検長
査察‘縮小捜査’指揮?、イ・ソクヒョン議員 "不法携帯電話は大統領府調査に反対・隠蔽主導"
検察内部でも "証拠を捉えていながら なぜ捜査しなかったのか疑問"
*ノの字(訳注:身分の高い人を婉曲に指し示すとき、その姓を使って"ノの字"等と表現するが、ここでは老子のネズミに関する逸話とかけたもの)
←何と答えるか ノ・ファンギュン ソウル中央地検長が12日、ソウル、瑞草洞のソウル高等検察庁で開かれた国会法制司法委員会国政監査で議員らの質問を聞き咳払いをしている。キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr
"見れば見るほど‘驚くべき ノ字(老子)’だ。"
最近、国務総理室傘下公職倫理支援官室(支援官室)の民間人不法査察と関連して大統領府の関与可能性を示す証拠と陳述が相次ぎ溢れでて、4日ソウル地域のある検事が投じた寸評だ。この事件捜査を指揮したソウル中央地検ノ・ファンギュン(53・司法研修院14期・写真)地検長の姓に関連し比ゆ的に‘なぜあんな証拠をきちんと捜査しなかったのだろうか’とする疑問と不満を表現した。
ソウル中央地検は特別捜査チームまで設け、不法査察疑惑を2ヶ月以上にわたり捜査したが、総理室を一歩遅れて押収捜索するなどなめらかでない捜査進行でスタートから自ら困難に陥った。捜査結果は発表文一枚もなしで略式ブリーフィングでおおざっぱにすませた。この事件の起訴以後‘大統領府に定期的業務報告’(先月14日 法廷陳述),‘BH(大統領府)指示事項メモ’(先月21日 法務部国政監査),‘BH・民政首席・総理報告用コンピュータ フォルダに民間人査察関連文書登場’(先月26日マスコミ報道)等、検察が「明らかにすることができなかった」とした大統領府関与を示唆する証拠があふれ出た。去る1日には大統領府行政官が主に犯罪に利用される‘不法携帯電話’を作り、支援官室に支給したという事実まで明らかになった。
それでもソウル中央地検の解明は同語反覆だ。‘確認はしたが犯罪疑惑と関連なく調査しなかった’、‘確認はしたが、そうかもしれない事案だ’、‘すでに裁判所に関連内容を提出した’という言葉を繰り返すだけだ。そのため検察内外では「一般刑事事件だったら検察がありったけの力を込めて調べる筈の証拠類なのに、大統領府を意識して縮こまっているのではないか」という話が出ている。
昨年8月、検察内核心要職であるソウル中央地検長に任命されたノ検事長は、去る4月、1審で無罪が出たハン・ミョンスク前国務総理の5万ドルわいろ授受疑惑捜査の責任も負っている。その事件の余波でノ地検長直属の3次長検事と担当部長が問責性人事にあったが、ノ地検長は席を堅く守った。
TK(大邱・慶北)出身で正統公安検事であり‘熱血高麗大マン’であるノ地検長は、有力な次期検察総長候補のひとりだ。そのような彼が、法務部長官や検察総長を飛び越え大統領府と直接接触しているという疑惑まで提起されている。‘大統領府不法携帯電話’を暴露したイ・ソクヒョン民主党議員は、去る1日 「ノ地検長が不法携帯電話の波紋を憂慮し、大統領府民政首席(クォン・ジェジン)と相談した後、捜査検事らに口封じをさせ事件を覆い隠したという」と主張したのに続き、4日には 「不法携帯電話を作った大統領府チェ・某行政官に対する調査に対しソウル中央地検長が反対した」と主張した。
ソウル地域のまた別の検事は「ノ地検長が公安出身だからなのか、国家を強く心配している。すべての事件を公安の視角で眺めているようだ」とした。最近、主要20ヶ国(G20)首脳会議広報ポスター7枚にネズミの絵を描いた大学講師を拘束しろと警察を指揮したのも、まさにソウル中央地検だった。キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/447139.html 訳J.S