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延世大財団 理事長秘書出身 女性教授、疑問の墜落死

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/446358.html

原文入力:2010-10-30午前10:37:42(1584字)
遺族 "同僚教授 脅迫電話" 他殺の可能性 提起
かつての同僚 "故人、延世大財団が圧迫していると言った"

ソンチェ・ギョンファ記者

去る28日明け方6時、忠南、牙山市、新昌面、邑内里の順天郷大 付近アパート花壇で、この大学の経営学科教授ノ・某(39・女)氏が遺体で発見された。発見当時、ノ教授は自身のセーターで頭が縛られていた。警察はノ教授が前日夜、自身が暮らすこのアパート9階の廊下窓から落ちたと見ている。
未婚のノ教授は去る2月まで延世大財団理事長秘書として働き、3月に順天郷大経営学科副教授に任用された。1次解剖検査を終えた天安警察署は「墜落の他に外傷など他殺の跡はない」と遺族に知らせてきた。警察は自殺と他殺の可能性の全てを念頭に置き調査している。

だが、遺族たちは「ノ教授がこの間‘身辺の脅威を感じる’という話をしていた」とし、強く他殺疑惑を提起した。順天郷大学病院霊安室で会ったノ教授の弟(37)は29日「去る秋夕以後から 姉が‘尾行され脅迫電話がかかってくる’と苦しんでいた」とし「自殺と見るには疑問点があまりに多い」と話した。彼はまた「部屋の窓もあるのに窓の敷居が自身の胸より高い廊下から飛び降りる理由がないのではないか」とし「顔がセーターで縛られていたのもおかしい」と主張した。遺書もなく、遺体が発見される前日の夕方に母親と通話して平常どおり「週末に家に行きますね」と話していたとのことが遺族たちの説明だ。 ノ教授に何が起きたのだろうか。

■  "同僚教授に脅迫され"
遺族たちはノ教授が同じ科の同僚教授たちから脅迫電話を受けていたと主張した。ノ教授の姉は 「特定学校出身同僚教授から‘学校をもう やめなさい’という内容の脅迫電話を受けていたと聞いた」とし「弟が‘お前一人いなくなっても何ともない’という悪口まで聞き、かなり不安に思った」と伝えた。ノ教授の弟子、パク・某(24・経営学4)氏も「非常に快活な方なのに、最近 何のためか分からないが苦しんでいるという話を聞いた」と話した。

だが、順天郷大側は「学校内部に教授間のあつれきや争いはないと理解している」として「最近、ノ教授が苦しむ様子を見せ、同僚たちが助けを与えようと努力していた」と説明した。

■延世大財団同僚に助けの要請も
ノ教授は亡くなる前日に、かつて延世大財団で一緒に仕事をした同僚たちに‘身辺の脅威を感じる’とし、助けを要請したという証言も出てきた。延世大職員O氏は「ノ教授が最近‘生きうめにしてやる’という脅迫電話を多く受けているとし怖がっていたので26日に同僚とともにノ教授を訪ねて行き慰めた」とし 「正教授に任命されるまで頑張れと言ったが、二日後にこのようになるとは思わなかった」となげいた。彼は「昨年9月、延世大財団に新本部長が来て10人を越える職員がノ教授のように辞めたり閑職に押し出された」とし「ノ教授は‘延世大財団からも圧迫性電話を受けていた’と話した」と主張した。

ノ教授をよく知っている別の延世大関係者は「ノ教授が15年間、秘書として勤めながら財団関連資料をたくさん持っていると理解している」と伝えた。

一方、遺族たちは警察の中途はんぱな捜査態度にも不満を示した。ノ教授の父親(71)は「他殺疑惑が濃厚なのに現場保存もきちんとしないなど、捜査が不十分だ」として「葬儀を行った後、警察に徹底した捜査を要求するだろう」と話した。 牙山/ソンチェ・ギョンファ記者 khsong@hani.co.kr

原文: 訳J.S