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"三星会長 刑事記録 直接見る" 金泉支所、ソウル中央地検 訪問へ

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/445944.html

原文入力:2010-10-28午前09:50:18(1295字)
第一毛織 株主訴訟 関連
送付要請 拒否するなり決断

ソン・ギョンファ記者

イ・ゴンヒ(68)三星電子会長を相手に第一毛織株主たちが出した株主代表訴訟を受け持っている大邱地方裁判所金泉支所が、ソウル、瑞草洞、ソウル中央地検を直接訪問し、イ会長の刑事事件記録を調査することにした。イ会長の不法行為による第一毛織の被害有無を判断するのに重要な証拠として刑事裁判記録を送ってくれという金泉支所の要請を最高裁とソウル高裁、ソウル中央地検が相次ぎ断り、裁判が3年を超えて空転しているためだ。

大邱地方裁判所金泉支所民事合議部(裁判長 チェ・ウォルヨン)は来月15日午後2時にソウル中央地検を直接訪問し書証調査を行うことにしたと27日明らかにした。裁判所関係者は「ソウル中央地検に刑事記録を送って欲しいと言ったが送らず、裁判所が直接行き調査することにした」とし「(イ会長刑事事件)判決文のような公開された資料があるが、判決文に訴訟記録のすべての内容が含まれるわけではないため、記録の中から株主たち側に必要な文書があるか確認するために調査することにした」と明らかにした。これに対し、イ会長側は‘企業秘密漏洩と私生活侵害の恐れがある’などの理由で反対したが、裁判所は受け入れなかった。

先立って2006年、第一毛織株主たちは‘イ会長らが1996年に第一毛織が三星エバーランド転換社債(CB)の引き受けをあきらめ会社に損害を及ぼした’とし訴訟を起こした。金泉支所は2007年当時、刑事事件記録を持っていた最高裁に文書送付を要求したが最高裁は応じなかった。当時、最高裁は「民事裁判の原告は裁判中である事件の刑事記録を見ることはできない」と説明したが、法曹界では「同じ裁判所どうしの文書送付要求を拒否したことは異例的」という反応が出された。

その後、イ会長事件が最高裁で破棄差し戻されながら記録は2009年にソウル高裁へ渡り、金泉支所は今度はソウル高裁に文書送付を嘱託したが、ソウル高裁は1万ページをはるかに越える事件記録の中から48ページだけを提供した。

これはイ会長側から裁判所に出した意見書で‘公開してもかまわない’と指摘した部分だけを選んで送ったものだった。

ソウル高裁がイ会長に対し、懲役3年,執行猶予5年、罰金1100億ウォンを宣告した後、事件記録は全てソウル中央地検に移され、検察も今年 金泉支所の要求を拒絶した経緯がある。

しかし、金泉支所が書証調査をしようとしても検察が応じなければ公開を強制する方法がない状態だ。この訴訟は主要疑惑に対し裁判所が無罪と判断した三星一家の不法経営について法的責任を問うことのできる最後の訴訟という評価を受けている。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S