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政府-慶南道‘4大河川 正面衝突’

原文入力:2010-10-27午後08:12:05(1663字)
国土部、洛東江 事業権 一括強制回収 手順
キム知事 "妥協" 要求…民主党 "国民反対運動"

パク・ヨンニュル記者,イユ・チュヒョン記者,チェ・サンウォン記者

←海平湿地の渡り鳥 "どこへ行って住めと…" 絶滅危機天然記念物の真鶴・黒丹頂鶴など貴重な渡り鳥の渡り先である慶北亀尾市海平面の洛東江‘海平湿地’で休んでいた雁など冬の渡り鳥たちが27日午前、浚渫作業に出た掘削機などの轟音に驚き空に舞いあがっている。海平湿地近隣では政府が4大河川事業で漆谷堰・亀尾堰など大型堰建設と浚渫作業を大々的に行っている。ペ・ムンヨン亀尾洛東江共同体委員長は 「澄んだ水と広い砂原が丹頂鶴類の越冬地として最適だったが、重機の轟音と浚渫などで渡り鳥集団渡来地の面目を失っている」と話した。 亀尾/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

国土海洋部が慶尚南道に任せた4大河川事業の洛東江工事区間の事業権を事実上一括的に強制回収しようとする手続きに入り、これに対し慶南道は訴訟を辞さないとして対抗し衝突が予想される。民主党は市民社会、宗教界とともに4大河川事業反対運動のための院外闘争の可能性をほのめかした。

国土部4大河川再生推進本部のイ・ジェブン副本部長は27日、記者懇談会を開き 「慶南道が代行している洛東江工事区間の13ヶ事業に対し、工程・事業管理など事業推進全般に対し現場調査を実施しており、その結果を総合して来週初めに政府方針を明らかにする」と話した。イ副本部長は「慶南道と対話を通じて事業を円滑に推進することが望ましいが、事業に支障がある場合、事業権を回収し政府が進行するほかはない」と明らかにした。

国土部は‘洛東江事業調整協議会’を構成しようという慶南道の提案をすでに拒否しており、イ副本部長のこの日の発言は事実上 慶南道の事業権を回収する手続きに入ったという意味に解釈される。イ副本部長は慶南道が引き受けた区間の中で工程率が低い区間を部分回収する可能性を巡っても「現実的に問題があり工区別対応はしないというのが実務的判断」としながら一蹴した。彼は事業権回収時期と関連して「当初10月末までと慶南道の回答期限を定めたのは、それ以上遅れる場合、全体工程に支障があると判断したため」とし「遅くとも来週には結論を下す」と明らかにした。

だが、キム・ドゥグァン慶南道知事はこの日、慶南道庁で記者らと会い「釜山地方国土管理庁と慶南道が結んだ協約を見れば、政府が委託事業を回収するに足る帰責事由が慶南道にないので、政府の事業権回収方針に同意することはできない」として「依然として公式協議を通じた妥協が可能だと見る」と話した。慶南道関係者は「政府が一方的に事業権回収を強行するならば、慶南道は訴訟も辞さないだろう」と話した。

慶南道の法的対応方針に対し国土部側は「この事業は本来 政府ができることを地方自治体らが委託してくれと要請し一部委託したもの」と反論しながらも契約破棄の法的責任と関連しては具体的な返事ができなかった。

一方、パク・チウォン民主党院内代表は「市民団体・宗教界などと議論してきた4大河川大運河事業の反対運動を国民と共に繰り広げる」と明らかにした。

パク院内代表はこの日、国会交渉団体代表演説で「民主党は今回の国政監査で‘4大河川事業は大運河’という事実を再度明白にした」とし「国会に4大河川検証特別委を構成し反対する国民を説得してみろと要求したが、政府・与党はびくともしなかった。今は国会4大河川検証特別委が構成されるとしても実効性がない」と話した。

パク・ヨンニュル、イユ・チュヒョン記者、昌原/チェ・サンウォン記者 ylpak@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/445870.html 訳J.S