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[単独]‘4大河川 批判文’調査受け公益要員 自殺…なぜ?

原文入力:2010-10-27午前08:55:25(1697字)
侮辱罪で告発された公益要員 サイバー捜査隊がやってきた後
3日後に 冷たい遺体で…遺書もなく死因‘迷宮’

イム・ジソン記者

去る16日午後3時頃、ソウル、瑞草区、ソウル裁判所総合庁舎5階欄干で遺体が発見された。遺体の身元は、この庁舎建物でソウル中央地裁所属として勤めた公益勤務要員カン・ギョンシク(25)氏と確認された。カン氏は前日の15日正午頃から勤務地から姿を消し退勤時間まで帰ってこなかった。土曜日の16日、裁判所は休業中の公益要員たちを呼び庁舎内部を捜索し、午後遅くなって冷たくなった彼を発見した。

ソウル、瑞草警察署の現場検証および1次解剖検査の結果‘墜落による頭蓋骨破損’が死亡原因だった。警察は「カン氏が15日午後、庁舎21階屋上から5階欄干に落ち死亡したと見られる」と明らかにした。5階欄干には血痕が鮮やかだったが遺書はなかった。代わりに遺体のそばにぐるぐると巻かれた綱が発見された。カン氏の同僚たちは警察で「15日午前にカン氏の首の周辺に首をくくったような傷があり、目も赤く充血していたのを見た」と述べた。カン氏の失踪後、裁判所が庁舎内部を捜索したのもこういう情況のためだった。

警察の調査結果によれば、カン氏は15日午前、首を括ったが午後に身を投げて命を絶ったことになる。何がこのように彼を苦しめ極端な選択に追い立てたのだろうか。

遺族たちは「(カン氏が)内省的な性格であり内心をよく話してはいないが、11日夕方にある電話を受け非常に驚き部屋に入って通話をしていた」と話した。カン氏の父親は「よく眠っていた子供がこの頃はまったく眠れず、事故当日の朝には起こしに部屋に行ったところ、ぼんやりと座っていてとても驚いた」と伝えた。

カン氏の死亡の後、警察による調査で家族が知らなかった新しい行跡が明らかになった。カン氏は電話を受けた2日後の13日、裁判所に休暇申請を出し、家には‘出勤する’として外出した。彼が訪ねて行ったところはソウル水西警察署だった。この日、彼はインターネットに載せた‘4大河川事業批判文’と関連し警察の調査を受けた。カン氏の通話内訳を確認してみると、11日夕、カン氏が驚いて通話した相手も水西警察署サイバー捜査チームだった。当時、カン氏は警察で1時間程度の調査を受けたが、通常水準の調査だったが内省的なカン氏は「こういう調査は初めて」とし非常に当惑していたという。

去る8月、カン氏がハンナラ党ホームページにあげた‘4大河川事業反対’掲示物が発端だった。カン氏はハンナラ党ホームページ‘ネチズン発言台’に「4大河川事業は建設会社へのばら撒きを通じて権力延長をしようと、どこもかしこも掘りまくる事業」として批判的な文を数件上げた。するとシン・某(ID sh****)氏がカン氏を非難する文を載せ、いくつかの文がさらに行き来した後、シン氏がカン氏を侮辱罪などの疑惑で警察に告発した。

シン氏は去る1月から現在まで64ヶの掲示物をハンナラ党‘ネチズン発言台’に上げていた。政府政策を擁護し、カン氏のように政府に反対する人々を攻撃する文が大部分だった。反面、カン氏が上げた文は全て削除された状態だ。

中国留学を終えて帰ってきて公益要員として1年目の服務中だったカン氏は、内省的性格とは異なり、オンラインでは活発な活動をしてきたことが明らかになった。偽装転入公職者反対、4大河川事業反対、金持ち減税政策反対などをインターネット ポータル ダウムのアゴラなどに一生懸命に上げた。彼が去る2年間にあげた掲示物数だけで1303ヶだった。

だが、彼は警察の出席要求を受けた10月には、ただの1行の文もインターネットに残すことができずに沈黙した。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/445713.html 訳J.S