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ミン・ドンソク氏 次官 抜てき またMB式‘強情人事’

原文入力:2010-10-26午後08:06:36(1756字)
"ロウソクのあかりは暴動" 悪態をついた牛肉交渉の張本人
外交通商部 第2次官に
大統領府 "所信を守った人"

イ・ヨンイン記者、ファン・ジュンボム記者

←ミン・ドンソク(58)前農林水産食品部通商政策官

李明博大統領は26日、米国との不十分な牛肉交渉について責任を負い2008年ろうそくデモ以後に退いたミン・ドンソク(58・写真)前農林水産食品部通商政策官(次官補)を外交通商部第2次官に内定した。しかし、ミン内定者は最近出した自身の著書で、国民の健康権無視に対する抗議で始まったろうそくデモを‘内乱罪’に該当する "暴動" だとこき降ろすかと思えば "理念闘争" と規定しており論難が予想される。

キム・ヒジョン大統領府報道官は、人選背景について 「1998年外務部が外交通商部に改編された以後、通商交渉専門家が次官に任用されたことは今回が初めて」とし「通商分野と外交分野の連結の輪の役割をするだろう」と話した。また、キム スポークスマンは「ミン内定者は牛肉交渉以後、あらゆる困難と個人的不利益の中でも所信を守った人」としつつ 「自分の所信を守る公職者に対する配慮もあった。(イ大統領が)こういう公職者に機会を与えようとしたこと」と説明した。

しかし、ミン内定者は通商政策官を辞退した以後にも牛肉交渉を擁護し、これを批判した<文化放送>の‘PD手帳’に訴訟を提起し、1審裁判で‘PD手帳’に無罪判決を下した裁判所に対し 「司法府が理念に染まった偽り言論勢力に振り回されたと見る」と非難した。

彼は最近発刊した<大韓民国で公職者として生きるということ-交渉代表は袋叩きなのか>という本で、ろうそくデモについて「理念闘争であり、政権打倒を目的とした勢力の扇動だった」と話した。彼はまた、同じ本で「大韓民国刑法は自由民主主義を共産革命勢力から保護するために第87条と第91条で内乱罪を規定している」 とし 「その内容を見れば、まさにロウソクのあかり暴動にぴったり当てはまるという考えだった」と言及するなど、ろうそくデモを‘内乱罪’として扱わなければならない‘暴動’と規定した。

彼は‘PD手帳’に対しても「いくら考えてみてもPD手帳の番組の形態は‘言論報道の自由’とは距離が遠いようだと判断」としながら「その後に‘政権打倒’が見え、自由民主主義をたいらげてしまおうとする‘階級革命’という爬虫類の尻尾が見られるため」と書いた。

イ・チュンソク民主党スポークスマンはこの日、論評を通じ 「国民的怒りを自ら招来したことを所信だと評することは大統領の所信なのか」として「回転門人事という表現では足りない。今回は風来坊人事」 と酷評した。

参加連帯はこの日 論評し 「誤った牛肉交渉を主導した責任を負い退いた人を外交部第2次官に内定したことは国民に対する冒とくであり、直ちに撤回しなければならない」と促した。参加連帯は続けて「ミン氏は狂牛病危険牛肉に対する国民の憂慮などを‘集団ヒステリー’や‘暴動、内乱’と罵倒し、ミン氏個人が‘PD手帳’を告訴した事件の訴訟費用を農食品部が支援した事実が明らかになり物議をかもした経緯がある」とし「前歴と資質、道徳性などすべての面で高位公職者を引き受けるのに不適切な人物」と明らかにした。

彼の内定に対し外交部内ではユ・ミョンファン前長官の娘特別採用波動を契機にふくらんだ外交部改革作業の意味が色あせかねないという憂慮が出ている。全南、海南出身のミン内定者は、韓国外国語大学校を出て外交官試験13回で外交部に入り、外交官生活をしてきた。1,2次官の中で1人は外部人士を迎え入れるというキム・ソンファン長官の構想も川を越したと見られる。

外交部は空席の企画調整室長(1級)にチョン・チュンリョル(56)蔚山市行政府市長が内定したと明らかにした。
イ・ヨンイン、ファン・ジュンボム記者 yyi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/445676.html 訳J.S