原文入力:2010-10-21午前08:59:40(1342字)
福祉拡大基調に‘逆行’発言… "弱者だからと無条件に見てあげては駄目だ"
ソン・ウォンジェ記者
←キム・ファンシク国務総理
キム・ファンシク国務総理は20日「弱者だからと無条件に見てあげるのはやめなければならない」とし「甘ったれの子供にするように福祉も無条件に与えてはいけない」と話した。キム総理は同時に学校無償給食と地下鉄老人無賃乗車恩恵を‘過剰福祉’事例として挙論した。キム総理のこのような認識は野党だけでなく大統領府や与党など与圏の‘親庶民・福祉拡大’基調とかけ離れたものだ。
彼はこの日、ソウル、鍾路区、三清洞の総理公館で開かれた出入り記者との昼食懇談会で「金持ちと貧しい人の皆が恩恵を受ける普遍的福祉には反対する」として、このように明らかにした。彼は「法と原則を守り社会的弱者をよくケアする(見てあげる)が、ポピュリズムに流れてはいけない」として「(福祉も)国家発展に役に立つべきで、法治と福祉、政治が入り乱れれば国家的災難になりかねない」と強調した。
彼は「無償給食をどう思うか」という質問には「節約して本当に必要な人に与えなければならない。金持ちにあたえる恩恵は減らせれば減らすのが良い」として反対の意を明確にした。彼は65才以上の老人の地下鉄無賃乗車恩恵に対しても「なぜ65才以上だと地下鉄も赤字というのに無条件に切符を無料で与えなければならないか」とし「(貧富を把握し差別的に)管理することに少し不便で行政費用がよりかかっても必要な人にだけすべきで施しをしてはならない」と話した。彼はまた「老人だからと言って全員に老齢手当てを与えているが、‘老齢手当て一ヶ月に何万ウォンずつ、なぜ自分にくれるのか。本当に必要な人にあげよう’と私に言う方々もいる」と付け加えた。
キム総理は「そのように節約したお金で貧しい人をより積極的に助ける構想はあるか」という質問に「それはたくさんある」としつつも具体的な方案は提示せず「過剰福祉になれば仕事はせずに酒を飲んでアルコール中毒になって…」と、繰り返し‘過剰福祉’警戒論を展開した。
キム総理は民間人不法査察波紋を起こした総理室傘下公職倫理支援官室(現 公職服務管理官室)の存廃と関連しては「公職規律確立のための行政指導・監督をする総理室の立場からは基本的に必要だ」とし「副作用と問題を遮断するために組織と業務方法などのシステムを整理している」と明らかにした。
イ・シム大韓老人会会長は「地下鉄老人無賃乗車は世界的にも先んじた福祉政策だと外国でも羨んでいる」とし「福祉には後退がありえない」と指摘した。また、老齢手当てに対しても「非常に不十分な老齢手当てのために生活に実質的な役に立っていない」として「若い時期を国の発展のために生きてきた老人たちを冷遇してはいけない」と話した。
ソン・ウォンジェ、キム・ミンギョン記者 wonje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/444748.html 訳J.S