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"4大河川 良心宣言 キム・イテ氏に辞職 勧奨"

原文入力:2010-10-15午前10:50:16(1470字)
建設技術研 室長 "辞職しないなら賛成文を書け" 圧迫
合法的に追い出そうと研究遂行から排除 疑惑も

ファン・ボヨン記者

去る2008年、政府の‘4大河川整備計画の実体は大運河計画’だと良心宣言を行ったキム・イテ(写真)韓国建設技術研究院(建技研)責任研究員に建技研(院長 チョ・ヨンジュ)が組織的弾圧を加えながら、さらに4大河川事業に賛成するという文を載せるよう勧めていた事実が明らかになった。

14日、国会で開かれた知識経済委員会の建技研国政監査で、カン・チャンイル議員(民主党)はキム研究員が上司であるキム・某 建技研室長に送ったEメール全文を公開した。キム研究員は去る6月4日付電子メールで「本部長様と面談した要旨を要約すれば以下のとおりです」として「(建技研の) 4大河川事業支援業務と関連して、私が邪魔になるおそれがあるという趣旨の下に辞職を薦められ、辞職しないなら いわゆる‘大運河良心宣言’が自分の誤った考えから出た判断だという解明書を作成しダウムのアゴラ掲示板に掲載しろとおっしゃいました」と明らかにした。また、別の電子メールでは「外部接触状況を報告しなさいと言い、文書で報告します」として「何度か電話通話があり、9月2日に大化駅ビーンズビンズ喫茶店で会い、証人確認および証人拒否要請をしました」となっている。キム研究員は国政監査直前の去る12日にもキム室長の指示により外部接触現況を上層部ラインに報告したことが明らかになった。

カン・チャンイル議員は「勧告辞職または、解明書作成に対する指示は、室長個人が責任を負うことのできる問題ではなく、院長のような上層部ラインの指示によるものである可能性がある」とし、組織的弾圧疑惑を提起した。カン議員はまた「キム研究員が最近2年間に遂行した研究件数はたった2件で、これは組織的次元でいじめを行い、最低等級になるようにし結局、再契約を拒否しようとしているのではないかと考える」と付け加えた。

キム研究員を合法的に追い出すために、わざと研究課題遂行から排除しているという疑惑は別の議員たちも提起した。ノ・ヨンミン議員(民主党)が公開した資料によれば、キム研究員がチーム長として遂行した研究課題は、2006年と2007年に各々6件,7件だったが、良心宣言後の2009年と2010年には各々3件,2件に減った。チーム員として参加した研究課題件数も、過去には平均3~4件だったが2009年後にはただの一件もなかった。ノ議員は「研究課題から排除された結果、キム研究員は2008年の人事評価でD等級、2009年評価では最低のE等級を受け、今年もE等級が確実視される」とし「来年4月の再契約を控えキム研究員を合法的に解雇するための手続きを踏んでいるのではないか」と追及した。

この他にキム・ジェギュン議員(民主党)はキム研究員だけでなく、労組員たちに対する弾圧が深刻で、2008年に90%を越えた労組加入率が2010年には15%水準まで下がったと指摘した。特に労組員らに対する懲戒と異動などを乱発したために10件余りの訴訟が提起され数億ウォンの予算が浪費されている点も明らかになった。 イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/443899.html 訳J.S