原文入力:2010-10-15午前08:58:41(1528字)
"2~3週に1回ずつ報告しに行った" 法廷で陳述
イ・インギュ 2年・キム・チュンゴン 1年6月求刑…来月15日 宣告
ノ・ヒョンウン記者、ホン・ヨンドク記者
‘民間人不法査察’事件で起訴され裁判中の国務総理室公職倫理支援官室イ・インギュ(54・拘束起訴)前支援官が大統領府に定期的に業務報告をしていたという法廷陳述が出てきた。疑惑が増幅されてきた‘大統領府上層部ライン’の連結の輪が初めて明らかになったことであり波紋が予想される。
2008年7~11月キム・ジョンイク(56・前 株式会社NSハンマウム代表)氏を不法査察した疑惑(強要罪など)で起訴されたイ前支援官は14日、ソウル中央地裁刑事合議35部(裁判長 チョン・ソンジェ)審理で開かれた結審公判で、「2~3週に1回ずつ、大統領府に定期業務報告をしに行った」と明らかにした。総理室傘下機関であるのにも関わらず大統領府に定期報告をしに行ったという説明だ。これは支援官室がイ・ヨンホ前大統領府雇用労使秘書官と緊密に連結され、大統領府下命事件を処理したといういわゆる‘上層部ライン’疑惑を後押しする初めての陳述だ。
この日の公判では、大統領府下命事件に対する具体的な報告様式も明らかになった。イ前支援官は「下命事件の中にはキム氏事件のような個人公職者の不正事件も含まれているか」という裁判長の質問に対し、「一部そのような事件もあり、その場合は報告書を弥縫し大統領府に報告する」と述べた。キム・チュンゴン(54・拘束起訴)前支援官室点検1チーム長も「下命事件は内部用報告書と大統領府用報告書を別に作成する」と話し、支援官室が日常的に‘大統領府の解決者’の役割をしていたことを明らかにした。
イ前支援官はキム氏事件も大統領府に口頭で報告したと明らかにした。イ前支援官は 「(2008年9月に事件に対する初報告を受け)10月初めに大統領府で会議があり出向き、イ・カンドク大統領府(民政首席室)公職規律チーム長(現 京畿地方警察庁長官)に口頭報告をした」と述べた。しかし、イ前支援官は「キム氏事件も下命事件か」という質問に対しては頑強に否認した。イ前支援官は「‘ろうそく集会のために苦労が多かったが、まだこういう動向(キム氏が李明博大統領を誹謗する動画をインターネットに載せたこと)がある’と話しただけで、キム氏事件は支援官室内部で情報提供を受け処理した事件だった」と話した。
イ前支援官の陳述に対し、イ・カンドク京畿地方警察庁長官は<ハンギョレ>との通話で「イ前支援官から該当懸案の報告を受けた事実はない」とし「赴任当時、イ前支援官と挨拶のために互いに会ったことはあるが、以後、別に会った記憶はない」と話した。
検察はこの日、イ前支援官に懲役2年、キム前点検1チーム長には懲役1年6月を、支援官室ウォン・某調査官と派遣警察官キム・某氏には夫々懲役1年ずつを求刑した。検察は「イ前支援官らは捜査および裁判過程で一貫して真正な反省の意思を明らかにしておらず、キム氏を公共機関従事者と勘違いしたという納得しがたい陳述だけを繰り返している」とし「数万ページに及ぶ文書と資料まで破棄しており重刑宣告が避けられない」と明らかにした。イ前支援官らに対する宣告公判は来月15日に開かれる。
ノ・ヒョンウン、ホン・ヨンドク記者 goloke@hani.co.kr
原文: 訳J.S