原文入力:2010-10-11午後07:28:59(1376字)
米 洪水分析プログラムで確かめてみると…
河川学会・4大河川汎国民対策委 会見 "本流 浚渫のために支流流速2倍に"
ナム・ジョンヨン記者
先月21日の集中豪雨の時、漢江流域の京畿道、驪州郡、淵陽川で発生したシンジン橋崩壊などの被害は‘4大河川事業’の過度な浚渫によって起きたという洪水モデリング結果が出た。環境・市民団体らは‘政府が今のように4大河川浚渫を強行すれば、周辺支流の洪水被害は大きくなるほかはない’と繰り返し警告した。
大韓河川学会と‘4大河川事業中断のための汎国民対策委員会’(4大河川汎国民対策委)は11日、ソウル、鍾路区の環境運動連合事務室で記者会見を行い、2010年水害調査結果を発表した。
パク・ジェヒョン仁済大教授(土木工学)は米国工兵団洪水分析プログラムに20年頻度の洪水量を基準とした河川基本計画、驪州・牛満水位観測所の観測水位を入れ分析した結果、本流の南漢江の過度な浚渫により水器が大きくなり、その結果 上流の支流の流速が速まり洪水被害が大きくなったと主張した。
パク教授による分析の結果、南漢江と淵陽川合流地点の水位は浚渫前の44.64mから浚渫後39.73mで5mほど低くなった。パク教授は「淵陽川上流2.4km区間が変わった合流地点水位の影響を受け、特に1kmまでは流速が速まった」と明らかにした。
南漢江合流地点からで約400m離れたシンジン橋は崩壊事故を被った。洪水モデリングの結果、シンジン教の下流流速は秒速2mから秒速4.17mへ2倍以上になり、上流流速は秒速1.99mから秒速3.35mへ1.68倍になった。一般的に流速が2倍に速くなれば水の力を示す掃流力は4倍に増加するが、今回の分析で上流と下流の掃流力は各々3.24倍と5.29倍に増えたことが分かった。これに伴い、水に削られえぐられる強度を称するセグルシム(c.s.u.)も以前に比べ1.67倍に増えた。1969年に架けられたシンジン橋は長さ36mで、2002年に補強工事を行い8年後に崩れた。事故がおきた先月21日、驪州地域には一時時間当り78.5㎜の集中豪雨が降った。
4大河川汎国民対策委らはまた、支流被害地域が浚渫工事がなされる南漢江本流合流部500m以内にあると主張した。淵陽川をはじめとして福河川、楊花川、ティッツル川、昭陽川など他の支流も堤防が流失し川床保護が削られるなど洪水被害をこうむった。キム・ジョンス市民環境研究所副所長は「浚渫工程率が50%内外なのに金塘川橋のコンクリート構造物が破損し、楊花川の農耕地堤防が崩れた」とし「4大河川事業が完了すれば流速がより一層速くなり事故危険が大きくなるだろう」と話した。
これに対し4大河川再生推進本部関係者は「シンジン橋崩壊は老朽化された橋梁が突然増えた洪水量に耐えることができず起きたこと」とし「本流の浚渫と直接的な関連がない」と明らかにした。
ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/443243.html 訳J.S