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"直ぐに引っ越しすることもできないし…" 超高層アパート住民たち 不安

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/441990.html

原文入力:2010-10-03午後07:49:33(997字)
避難階 存在有無 大部分が知らない

イ・ギョンミ記者

 "避難階ですか? 私はよく知らないですよ。" 3日昼、ソウル、陽川区、木洞のある超高層アパート。40階建て6棟からなるこのアパートは、建物外壁が大理石外装材でくるまれていた。団地のまん中に大通りがあったが、各棟に接近する進入路は木を植えた庭園とベンチの間に狭くなっていて、消防車が簡単に接近するのは難しく見えた。

20階に住んでいる住民 ホン・某(40)氏は自分が暮らすアパートに避難階があるかを尋ねると、「よく分からない」 と答えた。ホン氏は「今までは私が住んでいる住宅が不安だと思ったことがなかったが、釜山超高層アパート火災事件の後、家中にある消火器がきちんと作動するか点検した」として「心配になるが他へ引っ越しすることもできなくて確実な方法がないじゃないですか」と話した。

去る1日、釜山で超高層アパート火災事件が起こった後、超高層アパートに住む住民たちの一部は不安だ気持ちを表わした。住民たちは「エレベータのそばにある門で火災を遮断できないのか」と漠然と答えた。

ホン氏でなくともこのアパートの他の住民たちは概して避難階があるかどうかを知らずにいたり、避難階がないと知っていた。住民キム・某(56)氏は「住居専用のアパート建物4棟には避難層がない」と言った。このアパートの管理事務所側は「避難階はある」と言うだけで、何階にあるのかなど詳しい説明は避けた。他の住民はオフィステル建物の2棟だけに避難階があると聞いたといった。

消防署で保有しているハシゴ車はせいぜい12~15階までしか届かないので、こういう高層アパートで火災が起きれば、各階に設置された消火栓に連結し鎮火作業を始めなければならない。30階で火災が起きれば消防隊員が最も近い下の階まで上がり火を消さなければならない構造だ。

ある消防署関係者は「高層で火事が起きれば現場に早く到着しても発火地点まで到達するには時間がかかることがある」と話した。

イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr

原文: 訳J.S