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30分で屋上まで…超高層火災‘対応無策’

原文入力:2010-10-01午後10:31:32(1542字)
4階 発火地点 スプリンクラーなく
建物半分焼き5人負傷
‘黄金光’ペイントが火魔 拡大
消防車・梯子車も無用の長物
建物・ガラス破片など飛び ひやり

キム・グァンス記者

←釜山、海雲台ウシンゴールデンスイート アパート火災状況

築4年にしかならない釜山の高さ143mの住商複合アパート4階で火災が起こり、アパートの半分ほどを燃やし7時間余りぶりに鎮火した。アパートを高級に見せようとアパート外壁壁材にアルミニウム パネルを使ったことが大型火災を招いた原因と指摘された。最近、全国に雨後の筍のように建っている高層アパートが火災に無防備に露出しているという憂慮が現実としてあらわれた。

1日午前11時33分頃、釜山海雲台区、佑1洞マリンシティ内ウシンゴールデンスイート住商複合アパート地上4階ゴミ分離処理場で火災が起きた。火は30分後にはアパート最上階まで広がり、36~37階は内・外部が燃え、5~35階の半分ほどは外装が焼けた。煙で窒息した入居者4人が海雲台白病院に移送され、住民30人余りは屋上などへ待避した。このアパートは地下4階、地上37階で198世帯が暮らしている。

消防当局は消防署員170人余りと消防車・ヘリコプターなどを出動させ火災鎮圧に出、大きい火は2時間余後に消し止めたが、引火性物質のために一部層からは小火が7時間を超えて繰り返し燃えたりもした。火はこの日夕6時49分頃、完全に鎮火した。

並んで建っていた二つの建物の内、左側建物4階ゴミ分離処理場で出た火は二つの建物の外壁を伝って右側に移り、37階の最上階まであっという間に広がった。37階では特殊ガラスが割れるなど爆発が起き、こわれたガラス破片とアパート構造物が地上に落ち道路を通る市民がケガするところだった。

←大火災が起こり、戦場を彷彿とさせた釜山、海雲台区佑洞マリンシティ内住居用37階オフィステル ウシン ゴールデンスイート周辺で1日午前、住民たちが緊急待避している。 <文化放送>画面キャプチャー

入居者たちは真っ黒な煙と火が家に近づくや屋上などへ待避し、アパート周辺住民たちも驚きと不安を隠すことができなかった。消防当局は「火が内部に広まったとすれば室内スプリンクラーが稼動したが、火が外壁に沿って急速に広がり、手が出せなかった」と明らかにした。建設会社関係者は「アルミニウム パネルは外側部分を特殊ペイントを塗り色を出すが、このペイントが火を移す作用をしたようだ」と話した。

今回の火災で高層アパートで火事が起こる時は、梯子車も消防車数十台も無用の長物であることが明らかになった。高層建物火災時はガラス窓を壊した後、部屋に水砲を発射し火災を鎮圧する無人放水塔車と梯子車は6~12階までしか上がれないためだ。

特に発火地点の4階ゴミ分離処理場は焼却場ではないが、火災が起これば大型人命事故につながる憂慮が大きいにも関わらずスプリンクラーが設置されていなかったことが確認された。

チョン・グンシク釜山大建築工学科研究員(工学博士)は「超高層建物は根本的に安全性が虚弱なので、初期火災鎮圧とスプリンクラーや熱感知器など消防施設の管理が大変重要だ」とし 「しかも火災が起きたところにスプリンクラーが設置されていなかったとすれば関連法規を先進国水準に手直ししなければならない」と指摘した。
釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/441836.html 訳J.S