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洛東江、河岸 産業廃棄物 数十万トン…4大河川強行すれば飲料水源 汚染

原文入力:2010-09-30午後08:49:19(1720字)
‘釜山市民 上水道源’2km上流に産業廃棄物 数十万トン 現る
慶南道特別委 "釜山国土庁、数ヶ月前に分かっても措置ずるずる"

チェ・サンウォン記者、キム・グァンス記者

←数十万tの産業廃棄物が不法埋めたてされた慶南、金海市、上東面、甘露里の洛東江岸現場で30日午後、慶南道、洛東江特別委委員たちが現場調査作業を始めている。 金海/イ・ジョンチャン先任記者 rhee@hani.co.kr

李明博政府の4大河川事業区間である慶南、金海市、洛東江の河岸に数十万tの産業廃棄物・残土が埋まっている事実が明らかになった。廃棄物埋立地は釜山市民200万人余の飲料水取水場に隣接しており、政府の計画どおりにこの一帯を浚渫すれば環境汚染が避けられないという憂慮が出てきている。慶南道、洛東江事業特別委員会は洛東江の慶南区間工事を全面中断し詳細な調査をすることを政府に要求した。

慶南道、洛東江事業特別委員会は30日、慶南道庁で記者会見を行い、金海市、上東面の洛東江8~9工区と金海市、翰林面の15工区一帯、約100万㎡(30万坪)に釜山建設工事現場の埋立土と産業廃棄物等が少なくとも数十万t、多ければ数百万tが埋められているという事実を確認したと明らかにした。釜山地方国土管理庁も文化財調査を通じ、去る8月 上東面だけで6万3000㎡(1万9000坪)に廃棄物が埋められているという点を確認した。特別委は釜山国土庁が確認した面積に埋められた廃棄物量だけでも22万tに達すると推算した。特別委は金海市、上東面の廃棄物埋立地域は洛東江堤防と川の間の河岸、長さ3.3km、幅300~500mの面積にまたがり、深さ2mとして推算すれば埋めたて量合計は300万tに達すると見通した。

政府はこの一帯の水辺を浚渫し、一部は自転車道路と生態公園を作るとしており、慶南道に事業を委託した。この計画どおりならば廃棄物の3分の1ほどは浚渫され、周辺農耕地の盛り土用に使い、残りの廃棄物埋立地の上には生態公園が作られることになる。

廃棄物の埋めたてが確認された地域の下流2kmには釜山市民の57%にあたる202万人余りに一日110万tの飲料水を供給する梅里取水場がある。4大河川事業をこのまま強行すれば廃棄物の有害成分が上水道取水源に流れて行く可能性が高く、飲料水源汚染憂慮が提起されている。

また、洛東江事業15工区の金海市、翰林面に埋められた廃棄物は、去る6月の浚渫過程で一部流出し周辺農耕地を汚染させたが、埋立量はもちろん埋立面積なども把握されていないと特別委は明らかにした。こちらの廃棄物は1990年代からの釜山建設工事場から出たもので、この間 何度も摘発と調査・処罰が反復された。それにも関わらず4大河川事業計画確定以前、釜山国土管理庁が施行した事前環境影響評価にもこういう事実は抜け落ちていることが明らかになった。

特別委は「釜山国土管理庁がすでに数ヶ月前にこういう廃棄物埋立て事実を確認していながら特別な措置をしなかった」とし「この一帯の廃棄物埋立ての実態調査と処理方案が用意されるまで、この区間の工事を中断し、慶南地域の他の事業区間でも詳細な調査を行うこと」を政府に要求した。パク・チャングン(関東大教授)特別委共同委員長は「環境影響評価書によれば土壌調査結果、何の問題もないとなっており、政府が4大河川事業を準備してきちんと調査したのか疑問」と指摘した。

釜山地方国土管理庁は「金海市、上東面一帯は廃棄物が発見され着工を遅らせなければならない状況であり、翰林面一帯は廃棄物埋立て推定区間を除き浚渫作業を展開している」とし「去る8月9日、慶南道に公文書を送りこの事実を知らせた」と明らかにした。

昌原、釜山/チェ・サンウォン、キム・グァンス記者 csw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/441668.html 訳J.S