原文入力:2010-09-17午前09:41:17(1482字)
脊椎骨節など重傷者4名び治療費 3千万ウォン還収 通知
健保公団 "不法籠城だから…"
キム・ソヨン記者
双龍自動車解雇労働者キム・ギス(50・仮名)氏は先月中旬、国民健康保険公団から 「不当に適用された健康保険給付1980万ウォンを還収する」という内容の通知書を受け取った。キム氏は公団の突然の通知が情けないだけでなく、‘悪夢のようなその日’の記憶が再び思い出されまったく眠れないと語った。
昨年8月5日午前、双龍車労働者らが整理解雇に反対し75日間の占拠籠城を行った京畿道、平沢市の双龍車工場に警察が大挙投入された。当時、組立第三工場屋上にいたキム氏は「こん棒と盾を持った警察官らに追われ屋上から落ち意識を失った」として「目を開けると病院の応急室だった」と話した。キム氏は高さ10mの屋上から落ち脊椎と脚が折れた。その日、警察は片っ端から労働者らに暴行し、100人を越える人々が負傷した。昨年10月、国家人権委員会は「警察がすでに倒れて起き上がることもできない組合員らに暴行した」として検察に捜査を依頼することもした。
キム氏は去る1年間、手術と入院、精神科治療を繰り返し、今は物理治療を受けている。病院費として4000万ウォン程度かかり、この内の1980万ウォンが健康保険の適用を受けた。キム氏は「22年間通った会社から突然解雇されたうえに、からだが痛く仕事を探すことができず日々の暮らしも困っているが健康保険給付まで払えと言うとは,こういうことがどこにあるか」と話した。
警察による鎮圧当時、キム氏とともに組立第三工場屋上にいたパク・・ムンホ(41・仮名)氏も最近 「健康保険給付410万ウォンを還収する」という通知を受け取った。パク氏は警察官数人に囲まれ、こん棒と盾で暴行にあい90日間入院した。パク氏は「職場生活15年間きちんと健康保険料を払った」として「警察に一方的に殴られケガしたこともくやしいが、保険適用にならないとはこれがどうして社会保険か」と反問した。
16日、国民健康保険公団が国会保健福祉委員会所属クァク・ジョンスク民主労働党議員に出した資料によれば、公団は警察官の暴行などで負傷し病院治療を受けた双龍車解雇者4人に計3000万ウォンの健康保険給付を還収すると通知した。公団はこれらが国民健康保険法第48条の‘故意または、重大な過失による犯罪行為に起因する時は給付を制限する’という条項に該当し、健康保険適用が難しいという。公団関係者は「これらが不法占拠籠城ということを知って参加したので、故意または重大な過失に該当する」と話した。
これに対し金属労組法律院のソン・ヨンソプ弁護士は「大法院判例は傷害が行為者の犯罪行為に全面的に起因したり、主な原因になってこそ給付を制限するようにするなど厳格に解釈している」として 「双龍車組合員らが負った傷害は警察の過度な鎮圧作戦が相当な原因を提供しただけに‘不法占拠’だけを理由にして給付を還収してはならない」と主張した。
クァク・ジョンスク議員も「公団が法条項を恣意的に解釈し国民の基本権である治療を受ける権利まで制約している」として「社会保険を担当する機関として、してはならないこと」と話した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: 訳J.S