原文入力:2010-09-13午後04:32:43(1371字)
爆発は左舷側で発生したが、実際にスクリューが曲がる現象は右舷側で発生
"我々が爆発現場にいなく正確に分からない" 言い繕い
イ・チュンシン記者、イ・ヨンイン記者
天安艦の右舷(右側)スクリューが内側に曲がり、終端部分は再び外側に曲がった‘二度曲がり’現象は‘爆発’では最も説明できない部分であり、最大の論議の的だった。国防部が13日に出したスクリューの2度曲がり現象に対する説明も疑惑を解くには力不足だと専門家たちは指摘した。
国防部はこの間、スクリュー曲がり現象に対して何回も言葉を変えた。初めは天安艦艦尾が沈没しながら海底に当たり曲がったと主張した。5月20日発表時にはプロペラが急に止まることにより、いわゆる‘回転慣性力’が作用し曲がったとし、シミュレーションを公開した。しかし事故当時、天安艦が6.7ノットの正常速度で起動していたにも関わらずシミュレーションは最大速度で前進時を仮想するなど、極端な値を代入し、スクリューも若干曲がるに止まった。
こういう批判を意識したためか、13日の発表で国防部は‘軸慣性力’による変形を追加した。爆発でエンジンが停止し、面舵ギアボックスが10cm程度押され、野球のバットでジャストミートした時のような突然の衝撃によりスクリューの軸も押し出され急停止したことにより軸が曲がったということだ。
しかし、いわゆる軸慣性力によってスクリュー曲がり現象を説明することもすっきりとしない。まず、爆発は左舷側から発生したが、実際にスクリュー曲がり現象は面舵側から起きた。当然、爆発地点から遠く離れている右側より、近くにある左側スクリューが更に深刻な損傷を受けなければならない。
民・軍合同調査団民間委員として活動したノ・インシク忠南大教授はこの日の説明会の席で「我々が爆発現場にいなかったために正確に分からない」とし「推定としては、左舷側が右舷より(ギアボックスが)抜け出す時の速度が少し遅かったのではないか」と話したが、すっきりと納得できる説明だとは言い難い。国防部がこの日に公開したスクリュー曲がりシミュレーションも、5月20日発表の時よりもう少し曲がったが、‘2度曲がり’現象は再現できなかった。
スクリューが2度曲がるほど途方もない‘軸慣性力’が作用しうるかについて専門家たちの反応は懐疑的だ。ある軍艦専門家は「プロペラは船を前へ押す途方もない力があるのに、こういう力を支えられなければスクリュー軸が船体を突き抜けてしまう」として「そのためにギアボックスと軸の間にはスクリューが前進したり後進する時に船体を干渉しないように支えるベアリング装置が設置されている」と伝えた。ギアボックスに強い衝撃が伝えられてもベアリング装置により大きく減速されるだろうという話だ。唯一、ギアボックスにのみ大きな衝撃が加えられたということも疑問だ。付近のディーゼルエンジン室や弾薬庫などは完全だったためだ。
イ・チュンシン、イ・ヨンイン記者 cslee@hani.co.kr
原文: 訳J.S